クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

頂上に社・芦鞍山(天狗山) H-17-11-19

2005-11-19 18:26:05 | 吾妻周辺
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吾妻町の芦鞍山(天狗山 895.4m)に行って見た。この山はインターネットで検索しても登山記録は見つからず、唯一300選氏が取り上げているだけの不人気山である。
何時もの通り原町の「槻の木」で145線に入って西進。吾妻線岩島駅を過ぎて、最初の松谷信号を左折して「荒神橋」を渡り道なりに進む。周辺はダム工事関連らしい大規模造成の真最中。この道も工事の為、行き止まりの注意看板があったが駐車場所予定の「天狗の湯」までは何とか行けた。この辺り周囲の紅葉はまだ見られる。「天狗の湯」の少し先に左に入る作業道風の道があり、角に「天狗山」の道標があった。(左写真)
この芦鞍山は地元では天狗山と呼ばれているらしい。落ち葉の堆積した道は一旦切り返しの様に今通ってきた道に沿って逆に進み、間も無く「諏訪神社」の手前に登山道入り口の立派な標柱がある。ここで標高500m。ここを右折して山に入ると猪除けの電牧があるので触れない様に慎重に跨ぎ作業道を進む。道は蛇行しながら西斜面を行くので冷たい西風がもろに吹き付けてきて右半身が冷えてくる。スタートから40分で桜の木が沢山植えられた小公園風の広場に付いた。「西どや」の看板があるので意味は不明であるが、そんな名の場所であろう。反対方向に「十二沢へ下山」との道標もあるので分岐点であろうかと思われる。ここまでは気楽なハイキング。
ここから数分で桧林を目の前にして林への直進とは別に左尾根に登る道があり、樹幹に赤ペンキも付いているのでその急登に入る。今までの楽な登りから一転本格的な斜面登り、地面がザラ場で踏みこみがあまり利かなく情けなくも忽ち大苦戦。
大岩の傍を摺りぬけて上に見えてきた稜線目指して赤ペンキを追いかけ、漸く岩だらけのヤセ尾根到着。ここで標高700m。着いた所に「下山口」の看板を見つけて迷いのないことを確認。ここはほぼ南北尾根を南進するが典型的な狭い岩尾根で吹き上げの強風にしばしば飛ばされる恐怖を感ずる。大コブも二つあり難航して右尾根と合さると今度はズルズル滑りの南東への急登尾根、30mを越す大コブ二つを気息炎々で漸く越えると東西尾根着、東に向かってピークを一つ(820M)越えて最後の急登をクリヤすれば社のある頂上。まるで錐の先端のような小さなスペースに松の大木、三角点、社、ご幣などがあつた。社の中には数本の「大鉾」と多数の赤錆びた「小鉾」多数が納められ、奉納者のサインもある。展望はほぼ360度であるが、爺イには榛名・浅間以外は判別できない。駐車場からここまで2時間3分。案内書より20分超。
下山は例によって落ち葉スキーを披露しながら1時間5分で帰着。天狗の湯で山上社の件を聞いていたら偶然にも奉納者に名前のあった御仁が入浴中。話を聞いたらあの社は「高いもの」への信仰厚い地元民有志が建てたもので麓の諏訪神社とは関係なく、何か願い事が叶えられると「鉾」を奉納する習慣なのだそうである。従って特に昔からの言い伝えなどは無いとのこと。尚、天狗の湯もダム工事の影響で近々移転とか。
自宅からの走行距離往復 106.5K。

諏訪神社裏の道標

山上にある社

奉納されていた鉾二振り

頂上三等三角点

登山道入り口の諏訪神社


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2 コメント

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 (ネコフンダ)
2013-01-21 15:45:16


山頂の社の由来を地元の人に聞き取り、ベテランの技ですね。
返信する
地元の人たち (爺ィ)
2013-02-07 10:06:05
ネコフンダさん
不人気山ばかりなので登山中には余り人に会わないのですが
たまに出会う地元人とは成るべく雑談をするようにしています。
特に地形図には載っていない作業道の様子や駐車に
適した場所などを知りたいときなどですが
時には耳寄りな伝承やその山に行くなら
地権者の家に挨拶してからとかの事も教えられたことが
あります。
返信する

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