雨の中振り向く君に心がざわついた。
世の中にさげすまれるように、太陽の光に背を向けるように生きてきた僕・・・
そして世の中の中心で華やかに生きてきた君・・・
聡明で鮮やかなまでに美しい君に心を奪われた。
悪魔は人を好きになっちゃいけないのに好きになっちゃったんだ。
愛している愛している愛している・・・
愛してたよ・・・愛してたよ・・・
あの頃の鮮やかな君はもういない。。。
君の愛は僕を締め付ける。僕の身体を心を締め付ける。。。
殺したいほどに憎くて愛おしい人・・・
いいのよ、あなたに殺されるなら本望だわ。
君は笑顔でそう言った。
だから僕は悪くないんだよ。
ねえ母さん、僕は悪くないでしょ?
僕は今美容師でカリスマって呼ばれているんだよ。
僕が髪を切ると皆とても綺麗になってありがとうって喜ぶんだよ。
ボクいい子でしょ?いい子にしてたのになんで母さんはボクをおいて出ていっちゃったのかな?
*
道夫の父親は腕はいいが気難しく、気がむいたときしか仕事をしないという昔気質の職人だった。
そしてたまに金が入ると、殆ど酒と博打代に消えた。
その為に生活は酷く困窮していた。道夫の母はそんな生活に疲れほとほと嫌気がさし家を出た。
道夫を連れていきたいのはやまやまだったが、一緒にいる男はそれを許さなかった。
母親でいることより女であることを選んだ母親だった。
6歳の少年にとって母親に捨てられたという事実はあまりにも過酷で道夫はその事実に背を向けた。
そして美しく優しかった母の面影だけを眼に焼き付けた。
それは無意識のうちの自己防衛だったのだろう。
母親が家を出てから父親の生活は荒れ、酒が入ると度々暴力的になった。
「なんだ~その眼は!言っとくけど俺が悪いんじゃないぞ!あの性悪女め!
貞淑な妻のふりして、男作っていたとは汚い女だ、おまえかって本当に俺の子供かどうかわかったもんじゃない!」
そんな父親の元で暮らす道夫はいつもみすぼらしい身なりをしていた。風呂に入れない日も多々あった。
そんな自分が恥かしくみじめで道夫はいつも下を向いて歩いたいた。暗い少年だった。
ふと子供が眼の前で転んだ。
「え~んえ~ん」
「大丈夫?怪我しなかった?」
「うん大丈夫だよ、ありがとう。でも昨日ママに買ってもらった洋服汚れちゃった」
「叱られるの?」
「ううんママ優しいから怒らないよ、早く家に帰ってママに洗ってもらおう」
「そうだね」
「あっ・・・お兄ちゃん汚いよ」
「えっ!?」
「ここ汚れてる、お兄ちゃんも転んだの?」
「ホントだ、気が付かなかった」
「お兄ちゃんも早く帰ってママに洗ってもらいなよ、ママが汚したら怒らないから直ぐに洗濯に出しなさいっていつも言ってるよ。じゃあね、バイバイ~」
「バイバイ」
お兄ちゃんにはママはいないんだよ、
それにこの汚れは洗っても洗ってももう落ちないんだよ、これ以上洗うときっと穴が開くよ。。。
中学を出ると直ぐに家を出た。
年頃になった道夫の美貌は際立っていた。明らかに他の少年たちとは違う。
道夫自信もそれに気づかないわけはなかった。
「うわぁ~綺麗~上手ね」
納品先の上得意の資産家の娘で絵付けに興味があるといって見学にきていた。
女は道夫より5歳年上のスレンダーな美女だった。
女の温かくやわらかな身体は寂しかった道夫の心の隙間を一時うめてくれた。
「ねえ、これ道夫君に似合うと思って買ってきたの、着てみて!」
「給料安いんでしょ?これでなんか美味しいものでも食べて」
「ありがとう」
「もう~道夫君たら可愛いんだから~道夫君の為ならお姉さん、なんでもしてあげちゃう~」
若い道夫の性欲と物欲を満たしてくれる女だった。
「あのね、私来月結婚するの、留学先から婚約者が帰ってくるの」
「よかったね、結婚おめでとう」
「道夫君ならそう言ってくれると思っていたわ・・・じゃあ元気で」
「うん・・・」
「あっこれ・・・あなたならいらないって言わないよね」
道夫は冷たい眼で女の後ろ姿を追った。。。
そう言って女は道夫の元を去った。封筒には手切れ金が入っていた。
女はどこか淋しい眼をした美しい少年に惹かれた。
爽やかで愛くるしい笑顔の少年、けれどその瞳の奥には暗い闇が潜んでいるのに女は気づいていた。
道夫に溺れる前に別れを切り出した女の選択は正しかった。
甘い香りを放つ花に蝶のように群がる女たち。
やがてその花に蜜はないことに気づく。
あなたの中に愛はない、心もない・・・それでもいいの。。。
悪魔に惹き付けられた綺麗な蝶はやがて蛾のように醜く変貌する。
また書いてしまった・・・
道夫も女たちも怖かったです。ときどきブッと吹きだす場面もありますが、突っ込みは置いておいて。
豹変する道夫より、なに考えているかわからない無表情の道夫のほうが怖いです。
続きが気になる展開で来週も楽しみです。細かいとこはちょいとスルーしてと(^^
雅子さん、哀れだったな~トンでもなく悪い男だ。それをあまり自覚してないようなところがなんともかんともです。
幸子は恐いし、フジ子は相変わらず謎で気になります。
一番フジ子とのシーンがしっくりするので今後に期待です。
リリースイベントのときに直人が「まだそんなに悪くないよね?」
って言っていたそうですが(充分悪いぞ)演じていると愛着が涌くんでしょうね。
それに愛情がないと演じられないと思います。
私もちょこちょこ書いていたら、愛が芽生えてきたもん
今ドラマ見てたらやっぱトンでもな男だけど
昨日のMステカッコよかったです~
歌う立ち姿がカッコいいよね。
今ではすっかり好きな歌になっているし早くライブで聴きたいです。
でも肌が大分あれてたわ、唇の下には吹き出物も
お疲れなのね~それは仕方ないと思う
世の中にさげすまれるように、太陽の光に背を向けるように生きてきた僕・・・
そして世の中の中心で華やかに生きてきた君・・・
聡明で鮮やかなまでに美しい君に心を奪われた。
悪魔は人を好きになっちゃいけないのに好きになっちゃったんだ。
愛している愛している愛している・・・
愛してたよ・・・愛してたよ・・・
あの頃の鮮やかな君はもういない。。。
君の愛は僕を締め付ける。僕の身体を心を締め付ける。。。
殺したいほどに憎くて愛おしい人・・・
いいのよ、あなたに殺されるなら本望だわ。
君は笑顔でそう言った。
だから僕は悪くないんだよ。
ねえ母さん、僕は悪くないでしょ?
僕は今美容師でカリスマって呼ばれているんだよ。
僕が髪を切ると皆とても綺麗になってありがとうって喜ぶんだよ。
ボクいい子でしょ?いい子にしてたのになんで母さんはボクをおいて出ていっちゃったのかな?
*
道夫の父親は腕はいいが気難しく、気がむいたときしか仕事をしないという昔気質の職人だった。
そしてたまに金が入ると、殆ど酒と博打代に消えた。
その為に生活は酷く困窮していた。道夫の母はそんな生活に疲れほとほと嫌気がさし家を出た。
道夫を連れていきたいのはやまやまだったが、一緒にいる男はそれを許さなかった。
母親でいることより女であることを選んだ母親だった。
6歳の少年にとって母親に捨てられたという事実はあまりにも過酷で道夫はその事実に背を向けた。
そして美しく優しかった母の面影だけを眼に焼き付けた。
それは無意識のうちの自己防衛だったのだろう。
母親が家を出てから父親の生活は荒れ、酒が入ると度々暴力的になった。
「なんだ~その眼は!言っとくけど俺が悪いんじゃないぞ!あの性悪女め!
貞淑な妻のふりして、男作っていたとは汚い女だ、おまえかって本当に俺の子供かどうかわかったもんじゃない!」
そんな父親の元で暮らす道夫はいつもみすぼらしい身なりをしていた。風呂に入れない日も多々あった。
そんな自分が恥かしくみじめで道夫はいつも下を向いて歩いたいた。暗い少年だった。
ふと子供が眼の前で転んだ。
「え~んえ~ん」
「大丈夫?怪我しなかった?」
「うん大丈夫だよ、ありがとう。でも昨日ママに買ってもらった洋服汚れちゃった」
「叱られるの?」
「ううんママ優しいから怒らないよ、早く家に帰ってママに洗ってもらおう」
「そうだね」
「あっ・・・お兄ちゃん汚いよ」
「えっ!?」
「ここ汚れてる、お兄ちゃんも転んだの?」
「ホントだ、気が付かなかった」
「お兄ちゃんも早く帰ってママに洗ってもらいなよ、ママが汚したら怒らないから直ぐに洗濯に出しなさいっていつも言ってるよ。じゃあね、バイバイ~」
「バイバイ」
お兄ちゃんにはママはいないんだよ、
それにこの汚れは洗っても洗ってももう落ちないんだよ、これ以上洗うときっと穴が開くよ。。。
中学を出ると直ぐに家を出た。
年頃になった道夫の美貌は際立っていた。明らかに他の少年たちとは違う。
道夫自信もそれに気づかないわけはなかった。
「うわぁ~綺麗~上手ね」
納品先の上得意の資産家の娘で絵付けに興味があるといって見学にきていた。
女は道夫より5歳年上のスレンダーな美女だった。
女の温かくやわらかな身体は寂しかった道夫の心の隙間を一時うめてくれた。
「ねえ、これ道夫君に似合うと思って買ってきたの、着てみて!」
「給料安いんでしょ?これでなんか美味しいものでも食べて」
「ありがとう」
「もう~道夫君たら可愛いんだから~道夫君の為ならお姉さん、なんでもしてあげちゃう~」
若い道夫の性欲と物欲を満たしてくれる女だった。
「あのね、私来月結婚するの、留学先から婚約者が帰ってくるの」
「よかったね、結婚おめでとう」
「道夫君ならそう言ってくれると思っていたわ・・・じゃあ元気で」
「うん・・・」
「あっこれ・・・あなたならいらないって言わないよね」
道夫は冷たい眼で女の後ろ姿を追った。。。
そう言って女は道夫の元を去った。封筒には手切れ金が入っていた。
女はどこか淋しい眼をした美しい少年に惹かれた。
爽やかで愛くるしい笑顔の少年、けれどその瞳の奥には暗い闇が潜んでいるのに女は気づいていた。
道夫に溺れる前に別れを切り出した女の選択は正しかった。
甘い香りを放つ花に蝶のように群がる女たち。
やがてその花に蜜はないことに気づく。
あなたの中に愛はない、心もない・・・それでもいいの。。。
悪魔に惹き付けられた綺麗な蝶はやがて蛾のように醜く変貌する。
また書いてしまった・・・

道夫も女たちも怖かったです。ときどきブッと吹きだす場面もありますが、突っ込みは置いておいて。
豹変する道夫より、なに考えているかわからない無表情の道夫のほうが怖いです。
続きが気になる展開で来週も楽しみです。細かいとこはちょいとスルーしてと(^^
雅子さん、哀れだったな~トンでもなく悪い男だ。それをあまり自覚してないようなところがなんともかんともです。
幸子は恐いし、フジ子は相変わらず謎で気になります。
一番フジ子とのシーンがしっくりするので今後に期待です。
リリースイベントのときに直人が「まだそんなに悪くないよね?」
って言っていたそうですが(充分悪いぞ)演じていると愛着が涌くんでしょうね。
それに愛情がないと演じられないと思います。
私もちょこちょこ書いていたら、愛が芽生えてきたもん

今ドラマ見てたらやっぱトンでもな男だけど

昨日のMステカッコよかったです~

歌う立ち姿がカッコいいよね。
今ではすっかり好きな歌になっているし早くライブで聴きたいです。
でも肌が大分あれてたわ、唇の下には吹き出物も

お疲れなのね~それは仕方ないと思う

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