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日本語教育の文法 17 文法教科

2018-06-19 | 日本語教育
日本語学習に文法を教えるか、英語学習に文法を学んできたわたしたちには、中国語学習、韓国語学習にそれぞれ文法を学ぶことをするようである。それはごく普通のこととしているから、語学に文法習得を必須と考える。それは当然であるとして、その文法のとらえ方にある。外国語としての英語、中国語、韓国語にそれぞれ文法習得のための科目がある、ということになって、英語文法、中国語文法、韓国語文法という言い方が行われる。いずれにもその言語による文法現象が目標言語による解説とはならない。教科目であるから、その文法が話し言葉のものであるか書き言葉のものであるか、本来の作文法とはなるかならないか、文章読解に役立つか、その習得で効果とするものは何か。ここで外国語としての言語習得の段階に応じた文法力は、目標とする言語の運用にあると考えれば、文法説明能力には求められない。言い換えると、日本語学習に日本語文法を科目建てして教えることはないので、学習者は日本語を話すことで、コミュニケーションを実現できる文法の運用を、その学習の結果として持つことになる。 . . . 本文を読む

日本語論41 平成のデキゴトロジー

2018-06-19 | 現代日本語百科
1994年2月10日伝票が、書店の発行で納入のもの、挟み込んであった。このころは、国立大学の教官になって平成をスタートしていたのだから、わたしにとってのデキゴトロジーはどうであったろう。業績によって見ることになるが、人と会う、人に会う、その論を書いている。あるいは日本語会話集、ポルトガルローマ字綴り付きのパンフレットを私家版でだしている。そう思って、この前後を振り返るとなにかと、手広くやろうとしていた時代である。わたしが人に会う時代であったのだろう。日本語論3月号のコラムに、字書の言葉、問題なのは<と>と<に>、というタイトルの一文があった。偶然出会ったことを、偶然であったと、ページを繰る。コラム著者のジャーナリストと、アルゼンチン出身作家の日本語談議に及び、と会う に会う の違いを書いている。ちょうど出版された学研の国語辞典にその解説が載って画期的だとしている。語の用法であれば語用論になるから意味解釈もそうであるが、日本語にこのような言い分け方があることを、説明することがなかったというものである。これには困ったことで、説明する必要なく、人々は言葉を習得していたのであるが、それを現代語の意味用法として明らかにすることが行われて、まことしやかになってきたのであった。 . . . 本文を読む