揺れは8時になろうとするときだった。緊急アラート情報がテレビ画面に出て、それは地震があったという知らせで、この地方にはそれからほどなく揺れが始まった。20秒、30秒だったか、もうすこしか、もっと短かったか、揺れていた。授業があったので9時過ぎに名古屋駅に向かった。ニュースで新幹線が名古屋以西には不通だというので、東には走っているかと見てみたら、西から来ないのだから名古屋発でない限り東へはいけない。到着の暮れが表示されるだけで、電車が来る気配はない。在来東海道線に回ったら25分発の新快速が来ない。10分ほど遅れてアナウンスが入って、駅で10分ほど発車調整をしていた。名鉄での振り替え輸送をさかんに言うので、西はマヒ状態、駅はだんだんと混雑でごった返し始めて、問い合わせと切符の払い戻しなど列ができ始めて身動きがならなくなってきた。人々がやってきて駅の電光板を眺めては足を止めて立ちすくんでいる。これは人が増えるばかりである。名古屋駅に来てみなかればわからない状況となって、出勤をあきらめた。新幹線は午後12時50分ごろに運転再開の知らせが出た。地震被害は突然の揺れで倒壊、出火による様子がテレビ報道の上空からの映像で見えた。阪神大震災はこの状況からわっと広がったのだから、危ないときを迎えている。だんだんと分かってきて、死者の報道が出た。ブロック塀に撃たれて心肺停止がふたり、9歳の子供と80歳の老人であるから、不運だ。死者は3人になった。ライフラインは停電、水道、ガスの停止と次々にわかってきて、損害、破壊は少ないようである。 . . . 本文を読む