現代日本語百科   けふも  お元気ですか

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すまないことで、すみません

2013-05-02 | 本を読みました
「すみません」の国   日経プレミアシリーズ  2012年4月9日   榎本博明   自己心理学の専門家による日本コミュニケーションのあり方を解説している。キーワードにタイトルのすみませんというのがあって他者への思いやりのある言葉だと。本音と建前の二重構造、これはカタカナでホンネとタテマエ、ホンネが読めないことで察するというわけだ。コミュニケーションの深層には状況依存社会がある、日本的伝統が根付いている、と、プロローグには、日本人はいやらしいか、1章に、蔓延する「すみません」、2章に、日本語は油断ならない、3章に、言いたいことは言わない日本、4章、いやらしさの裏側、5章に、空気が国を支配する、6章に、ホンネに敏感な日本、タテマエ主義の欧米、エピローグは、わかりにくさの深層に。日本人、日本文化、日本社会と日本の依って来たるところをそうではない文化との比較でアイデンティティを求める内容だ。 . . . 本文を読む

114 大勢のご来訪  

2013-05-02 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 794  大勢が訪れた を、例題にしている。大勢の人が訪れたという表現を読み取るかどうかであろう。たいせい と読む語であったから、名詞の用法がある。おおぜい と読むと、それを名詞として使うのが普通である。しかし、ひらがなの読みによって、たくさん と同じように、本来に名詞であったものが副詞で使われるようになる。たくさんが と言いにくいのは、この名詞が数量を表すからである。本がたくさんある とすると、このたくさんは、3冊と言った用例は数量の名詞である。たくさんの本 この表現は、また、たくさんな本 たくさんある本 のように言えるので、品詞が名詞で使われるときにはその数量を表す意味情報が求められる。*たくさんがある というのは、たくさん が何であるかを表現する必要がある。*3冊がある と言えないのと同じだ。おおぜい というのが数量について人を表すような場合でも、大勢が来た と言いにくく感じられる。本がたくさんある と同様、人がおおぜい来た と言うような表現から類推されているのだろう。大勢のご来訪 と表現することがある。 . . . 本文を読む

文章にあるもの  日本語の文法について その15   

2013-05-02 | 日本語文法
文章にあるもの  日本語の文法について その15   文章に主題主語があり、文に主格主語がある。さらに句にも主語があるという句構成をみると、文章にはいくつもの主語に相当するものがあり、文に複数の主語を持つとするのは、文章が文の組み合わさったものあり、文がほかの文と関係してその文を作り出しているからである。文が複数から成り立てばいくつも含まれる主語が文の数に応じて認められる。 言語の現象は複雑であり、語句、文、文章と抽出する。それは文の単位に論理性が捉えられて主語と述語動詞を主要な構成要素とする。それはまた述語動詞に従う目的語、補語のほかに語と語との関係で句あるいは節ができるとする捉え方である。文の主語を必須とすれば文の単位を基本構造として文法の構成を分析することが可能である。 . . . 本文を読む