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パリ5輪の柔道テレビ観戦に熱が入る。
熱が入りすぎて号泣には耐え難い、谷落としという、技は追い込むような倒し、かけた足技が災いしたようにも。
跳ね起きてきょとん、すると口惜しさがこみあげて動けなくなる。
ついには抱えられてしゃがみ込みそうな姿の、響き渡る嗚咽の試合場を去る阿部詩選手は負けた実感が襲うのだろう、国際試合30連勝中の記録はストップした。
妹が必ずと言っていた、その挑戦は世界ランク1位に阻まれた。
兄の阿部一二三選手が妹の負けをどう受け止めたか。
きょうだいの2連覇は消えた。
登場した姿に鬼気迫る。
眼光鋭く力が入る投げは釣り手で背負い投げ、2回戦をそしてまた投げと、準決勝に進んだ。
止血する治療が見られて、後々影響するか。
会場に兄の応援に来たか、泣きはらしたであろう目もとの表情に握り飯をほおばるのが中継に映し出された。
通算500個目の金メダルは大会第1号にわいて、勝つもあれば負けるもあり、きょうだいに幸せあれ。