現代日本語「誤」百科 702 これまでに経験をしたことのない大雨 を、例題にしている。
この例題は気象庁の発表による予報の表現である。ニュースとなって、経験したことのない について議論があった。その後、それほどの大雨を気圧配置で経験しないのか、予報には出ない。コラムの解説は、経験 の意味にあって、この用法への疑義は、経験は重要な意味を持つから、昨日大雨を経験した とは言わないと説明する。だから、事柄を直接知り、自分の記憶として蓄える、離婚や大病なら経験したというのは構わないようだが、離婚も大病もあまり経験したとは言わないだろう。すると、さきの、大雨を経験した というのは言いそうであるがいかがか。昨日というのはさすがに日が浅いから、よほどの大雨である。 . . . 本文を読む