読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

更にハーンの事

2007-06-28 11:11:36 | Weblog

ハーンはアイルランドのダブリンで父方の大叔母に育てられたが彼が5歳の頃、部屋のあちこちでお化けや妖精を見た,夜も昼もと言うに至り、大叔母はカトリック教徒だったためそう言うハーンを匡そうとイングランドのカトリックの寄宿学校へ入れた。この学校もまたハーンの幻想を見ると言う態度をキリスト教の立場から抑えようとした。こうした事が原因かハーンは西洋風を嫌うようになった。西洋風を嫌う彼の性質は後に妻、小泉節子も「思い出の記」の中に書いている。ハーンはその後アメリカに渡り「古事記」に出会うのである。そして明治23年(1890)日本に来て、出雲で神々が生き生きとし、神社まで有り、それぞれの物語を持っている事を知り喜んだのである。