読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

漢字教育

2007-06-02 15:21:58 | Weblog

NHKの番組を新聞のテレビ欄で見ているとそこで”漢字の成り立ち”という文字が目に入った。その番組をビデオに撮って後で見た。やはり白川静さんの指導を受けたと言う立命館の教授が一般から応募のあった子供達とその父兄に漢字の成り立ちについての説明をしていた。その子供達や父兄を動物園に連れて行き、象や虎などの動物を見ながらその象や虎の漢字の成り立ちを説明していた。こう言う漢字の教育の仕方なら漢字をただ意味も無く暗記するよりは漢字の意味を表す形、その音つまり読み、そして意味などと関連付けて学習出来ていいと思った。参加した小学生は「納得した。」と言う言葉を発しており、その番組を司会していた女性アナウンサーもその言葉が小学生から出た事に驚いていた。白川漢字学は甲骨文字、象形文字、金文の時代の人々の生活、思惟、風土などあらゆる環境から文字の生まれ出る過程を考え確立されたもので古代の歴史までをも包摂した学問と言える。