読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

力の意味

2007-06-03 10:48:37 | Weblog

ラジオから聞こえてきた話だが外国で力と言えばpowerやforceで軍事力や政治力などの強制力を意味するが日本の場合は力と言う言葉はcapabilityで能力の方を連想するのだと言う話をしていた。竹村健一の「世相を切る」と言う番組で日下公人の声だったと思うが、そう言えばそうかなと思った。日本人の場合、太平洋戦争後、思考が攻撃的ではなく防御的になったのだと思える。幕末、辛うじて列強の植民地にされる事を防ぎ、その国としての立場を維持すべく日露戦争までは防衛的に攻撃に出たがそれ以降は日本軍幹部が節操を失い太平洋戦争での敗戦は当然の帰結であったと言える。それ以降、日本の思考は防衛的になった。その防衛力さえ捨て去った日本の憲法、世界は不可解と感じているに違いない。