少し前、婦人会の名称が女性友の会に変わったと言う話を聞いた事が有った。それから看護婦が看護師、助産婦が助産師となったりした。そこで白川静の「文字講話1」のなかにこんな話が有った事を思い出した。婦の元の字形は帚で、婦の文字に帚がある為、婦人は掃除役のように思われているかも知れないが、この婦は家の霊を祭るときこれに酒を振りかけて祭る。帚は大変神聖な道具でこれは家刀自、つまり家の中で食べ物の分配権を持っている者でなければ持つ事が出来ない。家の女主人でなければ持つ事が出来ないのだ。婦はそうした高貴な婦人の職分を示す優れた字なのだ。だから「婦と言う文字を堂々とお使いなさい。」と白川氏は言っておられる。
少し前、婦人会の名称が女性友の会に変わったと言う話を聞いた事が有った。それから看護婦が看護師、助産婦が助産師となったりした。そこで白川静の「文字講話1」のなかにこんな話が有った事を思い出した。婦の元の字形は帚で、婦の文字に帚がある為、婦人は掃除役のように思われているかも知れないが、この婦は家の霊を祭るときこれに酒を振りかけて祭る。帚は大変神聖な道具でこれは家刀自、つまり家の中で食べ物の分配権を持っている者でなければ持つ事が出来ない。家の女主人でなければ持つ事が出来ないのだ。婦はそうした高貴な婦人の職分を示す優れた字なのだ。だから「婦と言う文字を堂々とお使いなさい。」と白川氏は言っておられる。