読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

保育所の保

2007-06-26 17:05:08 | Weblog

孫が今年から保育所へ通うようになった。保と言う文字は象形文字ではかなり複雑な形に書かれているそうだが、人が子供を負うている形を示していると言う事だ。象形の子の文字の形は一方の手を上に挙げ片方を下に下げた釈迦の降誕のときの姿と同じだそうだ。ところがこれは殷の王子の身分を示す場合に見られる形で普通の子の場合は子の手は両方とも上に挙げられて書かれていると言う。象形の文字ではイと言う形で人を表し、♀に似た形の線画がイの線画の背にあたる部分に書かれている。そしてその♀の下にノに似た線が加えられている。これは産着をであろうと推測されている。「白川静著作集3」から