読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

ヘルン(小泉八雲)のこと

2007-06-14 14:44:40 | Weblog

妻節子のはなし。ヘルンは勤めている学校でも地域の人にも好かれた。「こんな辺鄙なところへよく来てくれたものだ。」と人々が言う。そんな辺鄙なところが大好きだったようで東京よりは松江、日光よりは隠岐が好きだった。学校から帰ると和服に着替え、座布団に座りタバコを吸った。和風を好み、洋風を賤しんだそうだ。「にほんにこんな美しいものあります。何故、西洋の真似しますか。」などと言った。何にでも興味を示しメモを採った。食事は日本料理で箸で食べ万事日本風、日本風にしたそうだ。金にも無頓着で勘定も上手くはなかった。盆踊りの有るところを探して回るほど、盆踊りが好きで、ある人に頼むと季節は少し早かったがわざわざ何百人も集めて踊りを見せてくれた人もあったと書いている。「君が代」も教えて貰い歌ったそうだ。