19日総選挙が公示され、定数465に対して競争率2倍強の1051人が立候補届けをしています。
誰を衆院議員にしたいかを投票で選ぶのですが、同時に行われる最高裁判事の国民審査は憲法に定められています。
投票所で選挙の投票用紙と一緒に国民審査の投票用紙が渡されます(期日前投票の場合も同じです)。
投票用紙には、最高裁に就任してから一度も審査を受けていない裁判官、または審査から10年以上経った裁判官の名前が書かれています。
今回の審査は前回29年の衆院選以降に就任した11人が対象です。これまでで2番目に多くなっています。11人の裁判官にとっては「最初で最後の審査」となります。
国民審査の対象となる「最高裁判事の審査」と言えば、いかにも国民がその適否を判断できる制度に見えますが、
これまでの経験では、経歴や裁判での動向を記載されていても適否を明確に判断できませんでした。
総選挙のついでにやっている感をぬぐえませんが、そのことを強く主張すると「何もかも一緒くたにして改憲」の口実になるような気がするのです。
でも、最高裁の判決は判例として、あたかも法のように使われます。
司法府なのに、立法しているようなもの。
それも国民から選ばれた国会議員の審議無しで、ほんの数人で決めてしまう。
ある意味首相より権力を持ってますが、選任するのは首相等ですから、自分の都合の良い人を判事にしておけば、司法を支配するのと同じです。
それをそうなりないように審査するのが、コレですね。
庶民には雲の上の出来事ですから、関心をもたない。
でも、庶民には雲から降り注いでくるのも気づかない。
哀れ。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/kokuminshinsa/2021/