半沢直樹の倍返しドラマは何かと物議を醸しました。中でも 「子供達が見て人に仕返しをするようになると困るので、あんな台詞やシーンは放映しないで欲しい」 という苦情も寄せられたと聞きます。親が一生懸命見る茶の間に子供を同席させる親も親だと思います。子供に見せたくなければ自分も見なければよいのに、身勝手な言い分だと1人憤っているのですが、そこまで感じなくても良いような気もします。
あのドラマ、最後はどうでも良いような終わりカタをしましたが、大和田常務の土下座シーンは 「ちょっとやりすぎのような」 、 「まてよ、親の仇だからそれくらいはやらないと示しがつかない」 等と「思っていたのですが、何と8日のNHKクローズアップ現代で取り上げているではありませんか。古今東西謝る態度の極め付きは 「土下座」 だと言うのです。
土下座した姿は見られたものではありませんが、ドラマの大和田常務は言うに及ばず、これまでドジを踏んだ企業や役所が 「申し訳ありませんでした」 と頭を下げるシーン、何度見たことでしょうか。土下座して謝ったら全て許されることでは無いと思うのですが、土下座する態度に何か 「けじめ」 のついたような安堵の気持ちが少なからず湧く人も結構いるのではないかと思います。
時を得て登場したのが、映画 「謝罪の王様」。宮藤官九郎の演出でブームを呼んでいるようです。すでに映画を見られた 「広島ブログ」 のブロガーさんは、とても面白いと言う方と、いやそれほどに大した物ではない、期待はずれだ」 という声も上がっているようです。人それぞれ思いは違いますし、受け止め方も千差万別です。でも、謝罪のエキスパートの演技で謝りまくる 阿部サダオも役者です。
ああそうか! 謝る姿も土下座のパフォーマンスも、役者が演じるから様になっているんです。本物の皆さんがやっている土下座は、何となくぎこちなく本当に謝っている態度が見えません。謝る恐れがあると感じている経営者は早めに、映画 「謝罪の王様」 を鑑賞して来たらどうでしょう。でも、映画館に入って客席を振り返ったらみんな経営者だったとしたらどうしましょうか。
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