哲ノート

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うらめしや~冥途のみやげ展

2015-07-31 17:22:02 | ちょっとそこまで。
夏休みでにぎわう上野公園に隣接して東京藝術大学美術館があります。

(ときどきタイムリーな企画展をやっていて要チェックです)



今夏は…

「うらめしや~ 冥途のみやげ展」 全生庵・圓朝コレクションから

明治時代の落語家で、三遊派として人情話や怪談話など多くの落語演目創作した、ある意味「落語界の中興の祖」になる人物・三遊亭圓朝

その圓朝ゆかりの全生庵の幽霊画コレクションを中心に錦絵から近代日本が能面など「幽霊」にまつわる美術絵画を一堂に集めた企画展です。

始めから終わりまで(圓朝の肖像画をのぞいて)こんなに“幽霊”があつまった美術展もないでしょう。

ここまでくると「ユーモア」さえ覚えるくらいですが、「皿屋敷絵図」や「蚊帳の前の幽霊」なんて見ると

“ぞくぞく”しちゃって、べっぴんさんの幽霊も多数登場します。



生首を持ったり生血が滴り落ちるような絵図もありますが、「怨念」「うらみ」を通り越すと実は「妖艶」「美しさ」がにじみ出てくるようで、

じつは「冥途のみやげ」として、どこか艶っぽいお姉さんが一同にあつまり「うらめしや~」と我々に訴えかける“幽霊”美術展でもあったのだ。



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