哲ノート

gentle heart!! ヤサシイココロ・オトナノココロ

谷風情け相撲 -日本講談協会十月定席-

2020-10-24 23:47:35 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
今月の講談は、いつもの上野広小路亭で「定席」を堪能します。

昨年あたりから“ブーム”がきていて、いまや当たり前になりつつある開演前の整理券配布なんですが、今日は広小路亭に行っても誰もいなくて「あらら・・・」

たしかに数年前は整理券なんてなかったし(電話一本で前売り予約してました)昔に戻っちゃったのかな…なんておもっていましたが、開演の頃にはほぼ満席で安心しました。

まああまり過熱せずに、じっくり講釈を聴くことができればそれでいいんです。あの先生がファン層を広げたのは間違いないし、講談の世界が発展繁栄するのは良いことですから。

今回も最前列に陣取り、先生方と目を合わせながら緊張と真剣モードで講談の世界にどっぷりと・・・。

開口一番は「笹野権三郎 海賊退治」「寛永武蔵伝 熱湯風呂」「太閤記 太閤と曽呂利」「中村屋インドカレー物語」「応挙の幽霊」「水戸黄門記 雁風呂由来」

中入り後「谷風情け相撲」そしてトリは神田陽子先生「赤穂義士伝 二度目の清書」

   

ここで“事件”が、冒頭からいきなりスマホの着信が…一回だけではなく同じ人が数回も・・・(外に出るなり、電源切るなり、ほんと迷惑!!)

演目が演目だけに、亭内はみんなピ~ンと張った雰囲気の中での一件。陽子先生も半ばキレてましたが、ペースが乱れることなく講釈にもどりクライマックスの清書口上も一気に・・・(ここ大事だもんね)

観客も一言一句聞き漏らすまいと耳を澄ませて聴きほれました。(でも、あの客退席しないんで、またいつ鳴るかびくびくしちゃいましたけど)

そんなトリ前に講釈した鯉風先生の「谷風情け相撲」が今日は良かったですね。

よく知っている講釈なんでリラックスして聴きます。講釈の途中に入る鯉風先生の“くすぐり”が流れを妨げず、ウイットに富んでいて演目を構成する中で楽しいですね。

「定席」だとたっぷり時間が取れるんで、講釈をじっくり聞きこむことができるし、世相・世間話も「くすぐり」を含めて聴くのもおもしろい・・・まさしく「話の芸」を楽しめます。





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« プロローグ プランニング -... | トップ | 藝大コレクション展2020 -東... »

コメントを投稿