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池袋 前田湯に浸かる -銭湯を巡る181-

2023-01-15 23:11:59 | 銭湯・温泉
池袋の駅・繁華街から北の方へトコトコ歩くこと10分くらい、昔からの住宅街が密集する人通りも少ない街中に“ひっそり”と今日訪湯する「前田湯」さんがあります。

(住居表示は池袋四丁目、旧住居表示は字前田とのことで、この前田湯の名前かも知れません)

知らない街を歩くのが好きなんで、キョロキョロ薄暗い住宅街を歩いていると花屋さんがあってその横に「まえだ湯」の看板とのれんがありました。

創業は100年を超えるそうで、戦争の空襲の惨事にみまわれたり、紆余曲折して現在のマンション銭湯になっています。またお隣が以前別の「花屋」さんでしたが、現在は兼業しているようで玄関わきに多くの花が飾られています。

 

さっそく入湯します・・・カウンター式の番台から広めの脱衣所(ロッカーは100円コイン式(無料)です)そして浴室へと・・・。

規模の割には多くのカランが設置されていて、往年のにぎわいを連想させます、そして正面にはタイル画の浴室画、灯台と海原・カモメが描かれていて、その下に4つの湯船があります。

深座湯(白湯)マッサージ湯(ここが一番広くてゆったり6人)バイブラ湯があって入浴剤が入ったとてもあたたまる湯です。

湯温は一番熱い深座湯が(たぶん)43度くらいで、あとの2つの湯とは底部でつながっているんで、徐々に徐々にぬるくなってゆく感じです。

入浴剤の効果でしょうか、やわらかい肌触りの良い湯で空いているとまったりとできます。

もう1つの湯は独立していて湯温35度の薬湯(宝寿湯)で、冬場なんでこの人肌くらいの湯温にしてあって、夏場は水風呂になるのではないかと思われます。(ご高齢の方には刺激が強くて・・・)

この人肌薬湯もそうですが、メインのマッサージ湯には四方に手すりが取り付けてあったりして、いたるところに配慮がされています。



最近の銭湯事情から、現代的なオシャレ系銭湯が増えてきた(リニューアルして、経営者が変わって)反面、地域の古くからの公衆浴場的存在の銭湯が多くあります。

このような銭湯は、特に前田湯のように住宅街の中にひっそりあって、交通の便が悪いと決まって利用者もご高齢の方がほとんどになってくるので、このような配慮が必要となってきます。

でもこんな配慮の効いた心地良さから、内風呂では味わえない雰囲気ある銭湯がいつまでも続くようがんばってほしいと、湯船に浸かりながら思いました。

池袋の“奥座敷”に鎮座する前田湯、いいお湯でした。


コメント
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