哲ノート

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松づくし・おすわどん -池袋演芸場正月二之席-

2023-01-14 23:53:00 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
今年の寄席通いは池袋演芸場から・・・

池袋演芸場 正月興行二之席昼の部

年始の顔見世興行として、演者も多く出演して大変おめでたい寄席興行です。(生前は小三治師匠がトリを取っていましたが、正蔵師匠が受け継いでおこなわれるようです)

いつものようにライブ感味わえる最前列に陣取って、たっぷり寄席芸を楽しみました。



正月興行といえば・・・お目当ての一つは三遊亭歌る多師匠の「松づくし」

「これを見ずして一年は始まらない」とばかりに、おめでたい席でのおめでたい数え歌を歌る多師匠がきっちりと・・・。

昨年まではお弟子さんの三遊亭美るくさんも共演して演じられていましたが、美るくさんが三遊亭律歌さんとしてめでたく真打昇進してなのか、本日は歌る多師匠の独演

片足立ちも危ういながらもふらつかずに、みごとに松づくしを演じられました・・・めでたしめでたし。



開口一番の「松づくし」につづいて、演者が続々と・・・「反対俥」(飛び跳ねて飛び跳ねての熱演)「弟子の強飯」(初聴で、こりゃおもしろい)「寄合酒」「素うどんやのはなし」(池袋にあるあやしいうどん屋の話)

「桃太郎」「講談 愛宕の春駒」「親子酒」「けいこや」「権助芝居」「浮世床」「もぐら泥」「開帳の雪隠」(初聴)

色物さんも正月興行盛り上げていますよ・・・ホンキートンクさん(すべりっぱなしですけど、ダンスステップ・小林旭で盛り上げました)粋曲の小春師匠(都々逸 鏡餅 焼けたり膨れたり・・・)

アサダ二世先生は今日はちゃんとやってくれました。トリ前の紋之助さんはエネルギッシュに独楽を廻して・・・

そしてトリの林家正蔵師匠「おすわどん」

抑揚をおさえた人情噺からはじまり、途中「おすわどん・・・おすわどん・・・」とくるところからなんか雰囲気が変わり、やがて滑稽話へと展開する、オチも秀逸なとてもよくできた噺です。

噺の流れも良いのですが、正蔵師匠の快活でメリハリ効いた安定したしゃべくりが、拝聴しているものがぐいぐい噺の世界に引き込まれていって、オチまでいっきに・・・納得の演目でした。

まさに正月興行から「これぞ話芸」というものをじっくりと聴くことができました。



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