哲ノート

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棟方志功展 -府中市美術館-

2019-06-06 00:10:04 | ちょっとそこまで。
先日の「町田市立国際版画美術館」訪問で“「版画」に刺激”されたのか、ちょうど府中市美術館で「棟方志功展」が始まったのでさっそく…

(「町田…」の版画は自分が思っていたのとは違っていたので…作品としては貴重なのかもしれませんが)

 

やはり「版画」というと棟方志功の力強い作品が脳裏に残っていて、これを見逃すわけにはいきません。

(かなりむかし、青森市の棟方志功美術館を訪問しています。今の歳になって改めて作品を見直すのも良いかと…年齢とともに感じるところが違いますから…)

「わだば、ゴッホになる」で上京し、木版画の世界に飛び込んだ氏は、「版画」を「板画」と称して作品を次々制作し台頭してゆきます。

とても鋭利で力強い彫刻刀の彫りと、版画紙の白と黒の対比(陽刻法と陰刻法)が作品を見る者に強い印象を与える作品ばっかりです。



圧巻なのが巨大作品群。全幅13メートルに及ぶ「大世界の柵 坤 人類から神々へ」などしばし立ち止まり作品をじっくりと鑑賞します。

このような巨大なモニュメントみたいな作品から、詩集の挿絵としての作品まで棟方志功氏の作品を一堂に見られてとても感慨深いものになりました。

(やはり年齢を重ねると、感じ方が違うようです)

素朴で力強い板画の作品は、この棟方志功氏の作品・姿しかアタマに浮かばないほど、人の心の中に強い印象を与えるものです。

あらためてこの作品群を目の前にして、アタマに焼き付けました。興味深く鑑賞でき、有意義な作品展でした。
コメント
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