哲ノート

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芝浜の革財布 -鈴本演芸場 十二月下席-

2014-12-26 23:18:24 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
上野 鈴本演芸場 12月下席は毎年「芝浜」興行です。

芝浜と芝浜に纏わる噺の会と称して年の瀬に「芝浜」を聴くことが出来ます。

人情・笑い・風情・情緒…と話芸のすべてが織り込まれた傑作ですよね。

生前の志ん朝師匠の涙を流して感動した「芝浜」が今でも忘れられません。あれからそれを越える演目にはいまだ出会っていません。

このプログラムが発表されて、「よし、今年の落語の〆は芝浜だぁ…」と意気込んで年の瀬の上野・鈴本へ…



きょうのトリは講談から宝井琴調師匠。以前末廣亭での一席を見させていただきました。

講談では「芝浜の革財布」となります。落語同様「話芸」ですから、また一味違った「芝浜」を聴くことができます。

前座さんの「饅頭こわい」からはじまり、(歯切れ良い)朝也師匠「たらちね」、菊之丞師匠「町内の若い衆」(初聴です。さらっとして気持ちいい)

喬太郎師匠「時そば」(立ち喰そばのコロッケとは、のはなしでほとんど時間を使っちゃいました。でも同感です。)「初天神」があって、

ひさびさ紫文さんが登場、本日が最後なんでいつもの「長谷川平蔵」に「大岡越前守」まで飛び出しちゃった。

トリ前の「紙切り」に二楽師匠が…「桃太郎」を切り出した…

「もらっちゃった!!」(二楽師匠曰く、B面アナザーサイドの桃太郎(反転してます))

いいものもらっちゃった。宝物にします。(うわぁこれでいい年迎えられそうです)

 

そんなこと盛りだくさんあって…さあ釈台と張り扇が高座に用意されて、

宝井琴調師匠 「芝浜の革財布」

芝の浜と増上寺の鐘の音、しんしんとしたみそかの雰囲気

講談とて、ぐいぐい芝浜の世界に引き込まれます。

「よそう…夢になっちゃ…」

きたきたきたぁ…感動のラストまで一気に、も~最高。なんど聴いてもいいねぇ。ホントいい話ですよ。良く出来たおかみさん最高。

今年最後の寄席は「芝浜」と「紙切り」でしめくくりました。(いかったぁ!!)

コメント
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