哲ノート

gentle heart!! ヤサシイココロ・オトナノココロ

横浜赤レンガ倉庫に行ってきました

2007-09-08 23:59:31 | 行ってきました
横浜赤レンガ倉庫に行ってきました。
横浜国際フォトジャーナリズムフェスティバル2007
「地球の上に生きる(戦争・命の尊厳・光ある未来)」

「一枚の写真は何を訴えるか。」「あのまなざしは、何を訴えるか。」

ニュース映像と違って、一瞬の出来事を流れ去ってしまう映像ではなく、「一枚の絵(写真)」が、その場の状況・情勢・背景・感情・発想・着眼によって、それをながめる者の想像力・判断力を多いにかきたて、声にでぬ感情を引き出させる。みごとな写真が披露されている。

イラク戦争・世界各地の紛争難民問題・虐待・エイズなどの不治の病気などなどの題材は、まだまだ大きくクローズアップされていない問題をわれわれに訴えかけている。目の前で両親を殺された子供、治療困難なガンに侵された子供とその親、直視できない死者のスナップ(見なければならない。)紛争などでガレキの山となった住居で懸命に生活する人々、食料不足・水不足のなか懸命に生きる人々などなど、いずれも自分の感情を揺さぶるものであり、しかしそこには、一人一人にその人の人生があり、これからの人生がある。この世に生まれたからには、人間である以上「生きようとする力(チカラ)」があるはずだ。今の自分と比べるのも気がひけるが、自分の心の片隅にでも常にしまっておかなければならない事柄だと思った。

いろいろと感情を揺さぶられるなかで、一枚の写真に救われるものがあった。(あくまでも自分の感覚のなかではあるが)「ガレキの山の上で、ぽつんと一人の子供がタコ揚げをしている」写真があった。他に比べると目立たない、さりげない、感心をもたれない一枚かもしれないが、どんな困難で、過酷な生活で、もしかしたら絶望的な状況の下でも子供は子供らしく、ほのぼのとした一瞬の1コマであり、つい応援したく声をかけたくなる一枚であった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする