独り居の充実ライフを求めて!

ご訪問を頂きまして有り難うございます

日本遺族通信 平成25年11月15日号 遺書と九段短歌   

2013年11月26日 07時00分00秒 | 日本遺族通信


                    平成25年11月 靖国神社社頭に掲示されました遺書 合掌

「いつまでもいつまでも、親のもとにいたい。さうした気持ちで一杯なのです。」と、ご両親様を慕い続けた最後のお手紙を手にされたご両親様の心中はいかばかり
だったでしょうか?今号は23歳で独身のままお国に命を捧げたお若いお方の遺書をご紹介させて頂きました。合掌

戦争を知らない国民が多くなり、戦争も遠い過去の事になりつつありますが、事実は事実として継承して参りたく考えております。
9月15日号から6ヶ月ぶりに掲載が継続開始になりました九段短歌ですが、お陰様で9月から継続掲載を頂きました事にとても有難く励みを頂いております。
私たち遺族は命ある限り鎮魂の歌を詠み続けて参ります。
今号にも、12名の遺族関係者の鎮魂の歌を掲載していただきましたのでご紹介させて頂きます。
お目を通して頂けましたら幸に存じます。

   バシー海洋上慰霊の遺子たちは父へ届けと海ゆかば歌ふ        南相馬市 遺児女性
   「また来年」心に期して靖国の鳥居のぬくみに触れて帰りぬ         鳥栖市 遺児女性
   父逝きし遺影に語り六十八年傘寿の涙ああルソン島             府中市 遺児女性
   戦地より送られしハガキ父の遺品子の成長と平安願ふ           うきは市 遺児男性
   父眠るバシー海峡遠ければ母は迷はず行けただろうか            出雲市 遺児女性
   集合の地が広島なれば戦友の死を知りたるは終戦ののち              浜松市 遺族男性
   援護なく食なき島に兄倒る父母たのむぞと最後の便り          仙台市 遺児男性
   戦死せし父の紬を解きほぐし夜なべして作業着縫ひをりし母         青森県 遺児女性
   靖国の父を恋しきこの月にいまのお国の悲惨を語りぬ            甲州市 遺児女性
   「あれが居たら」と戦死の吾子を口にせり在り日の祖父いまも思ほゆ    南相馬市 遺児男性
   寄せ書きの日章旗などないものか亡父の魂よ奇跡を願ふ           大阪市 遺児女性
   マニラ湾の夕日は美しくも哀しけれ海底の船らあまりに多し         千葉市 私

コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2000年12月のフィリピ... | トップ | 奥様先生が作成してくださっ... »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
23歳の言葉 (徳さん)
2013-11-26 09:01:28
昔の若者の文章は重みがありますね。しっかりした信念を持っています。今の若者は・・・・?
今の23歳はどうでしょうか?
歌の掲載よかったです。続けてください。
返信する
・・・鎮魂歌・・・ (hana)
2013-11-26 09:03:12
oko様
「鎮魂歌」を拝読しました、母と子をむりやり
引き裂いた惨い戦争~勝つと信じて戦場に
赴いた大勢の若者~胸を打つ一句、一句です。
戦後という言葉が風化すればまた戦前に
戻るのでしょうか?心配です。
返信する
徳さんさま (oko)
2013-11-26 20:59:02
お訪ね頂きまして有り難うございます。
戦後生まれの国民が多くなりました現在ですが、戦争の悲惨さを忘れないで頂きたく思います。
九段短歌は今号で90首になりましたが、これからも頑張って投稿を続けます。
ご指導の程よろしくお願い申し上げます。
返信する
hanaさま (oko)
2013-11-26 21:05:17
お訪ね頂きまして有り難うございます。
いつも素敵なブログを拝見させて頂き感激しております。

平和な世の中に居りますと過去の悲惨さは忘れ去られますが、二度と戦争が起こらないことを祈るばかりです。
九段短歌はお陰様で年間一番多く掲載頂きますことに励みを頂いております。
今後もお目を通して頂けますれば幸に存じます。
返信する
戦争 (syozen)
2013-11-27 13:16:59
戦争は勝っても負けても国民には悲惨さだけが残るものです。
今国会では、「秘密保護法案」が過半数以上の国民や、有識者
の反対や慎重論を無視して成立しようとしています。
甲州市の女性の歌「…いまのお国の悲惨さを語りぬ」に悔しさが
滲んでいるように思われます。
悲惨な戦争を防ぐには、戦争に繋がっていく可能性のあるものに
神経を尖らせて、みんなが大きな声を挙げて行かねばならないと
思います。
返信する
Unknown (matsubara)
2013-11-28 08:18:41
遺書の中に「潔く死ぬ」という言葉があり
いたましいです。これと同じ言葉が
従兄の遺書にもありました。
当時の若者は残酷な言葉を遺書に
残しているのですね。

短歌はすばらしいです。
返信する
syozenさま (oko)
2013-11-28 16:30:19
お訪ね頂きまして有り難うございます。
お寒くなりましたが御元気にご活躍の事と存じます。
どうぞお大事になさってくださいませ。

戦時中の情報統制愚かしと言ふ証言者たち語るを急ぐ
以前に詠んだ歌ですが、私も甲州市の女性のお歌に考えさせられました。
この歌は没になるのではと投稿しませんでした。
「難しい事は解りませんが「秘密保護法案」↑は気になります。
返信する
matsubaraさま (oko)
2013-11-28 16:34:31
お訪ね頂きまして有り難うございます。
この度の歌はmatsubara様ご指導を頂きました歌です。
新しい選者の先生にも選んで頂いておりますことにとても幸せに感謝をしております。
今後ともご指導の程よろしくお願い申し上げます。
返信する

コメントを投稿

日本遺族通信」カテゴリの最新記事