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日本遺族通信 9月の九段短歌

2006年09月24日 14時36分14秒 | 日本遺族通信

日本遺族会発行の「遺族通信」が届きました。
毎月投稿しておりますので先ず「九段短歌」に目を移してしまいます。

選者の先生のお言葉から
「終戦61年目の8月15日、小泉総理大臣は公約通り靖国神社に参拝された。
 中国・韓国の内政干渉に屈せず正々堂々毅然としての参拝でした。
 この日御社頭は25万8千人(神社調べ)の参拝者で賑わった。
 慰霊鎮魂の静かな神社に戻ることを願ってやみません。」といただきました。

今尚、戦争の傷跡深く、散華した夫、息子、父、兄弟に深い想いをよせながら二度と戦争のない
平和を願いながら歌に託しております遺族の歌です。
戦争を知らないお若い人達にも家族の絆、命の尊さを考えていただきたく、今年初めて掲載の方もおりますので全員の歌をご紹介したく存じます。
ご一読いただければ幸いに存じます。

    里の秋口ずさみつつ慰霊をすレイテの島は盛夏なり       笛吹市 男性
    母と子が共に歩みし幾星霜心のささへに父の面影        伊賀市 女性
    軍服の夫の写真は老ゆるなし吾は卒寿を迎へんとして      兵庫県 女性   
    夫愛す野草を供華に摘みに出で在りし日偲ぶ刻を過しぬ    長岡京市 女性
    戦負け満州で餓死せし拓士らの骨なき墓に無念の叫び      長野県 男性
    殉難の招魂祭に老いし人口許の皺ふかく刻まれ         豊川市 男性
    シベリアは生死の山野秋酣けて百余の荼毘の煙立ちのぼる    出雲市 女性
    みたま祭雅楽に合はせ斉唱の国歌の響き社に谺す        江南市 男性
    激戦のビルマに果てし兄上を今も忘れじ八十路吾来て     和歌山県 女性
    お遍路の足摺岬の鴬に声を届けよラバウルの父に          名古屋市 女性
    おもかげは瞼の奥に消ゆるなく戦に散りし兄の慰霊日         京都市 男性
    灼熱の地に散華せし夫の碑に水なみなみと浴する程に      常滑市 女性
    呆然と戦死の公報握りしめ若き日の母土間に立ちゐつ      千葉市 私

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
よい歌です。 (matsubara)
2006-09-24 16:54:30
okoさまの作品は最後の歌ですね。千葉市と書いてなくてもすぐ分かりました。

返信する
matsubaraさま (oko)
2006-09-24 21:21:31
早速お訪ねいただきまして有り難うございます。

京都市の男性の方と私は今年になって毎月掲載していただいております。

今までお名前があった妻の立場のお方のお名前がありませんととても淋しい気持ちになりますが殆どの方が卒寿前後の方ですから仕方が無いかもしれません。







返信する
思い出します (省さん)
2006-09-25 02:16:26
okoさん お邪魔いたします。

私も3年~5年早く生まれて居たら戦争の体験者だったかも知れません。本当に二度と有ってはならないことだと思います。レイテ・ラバウルの言葉を見ますと

当時の惨めさを痛感致します。

《九段短歌》の中で 卒寿 と有りますが初めて

知りました。素晴らしく良い短歌でジックリと

読ませて頂きました。
返信する
省さんさま (oko)
2006-09-25 08:26:55
貴重なお時間にコメントを戴きまして有り難うございます。

今となっては犠牲者は戦争だけではないと言われそうですが、

私は当時の軍国主義者による国の犠牲者と言う思いは忘れることは出来ません。

父は海軍の職業軍人として昭和19年レイテ沖開戦で巡洋艦「鳥海」と運命を共にしました。

国の慰霊巡拝事業にレイテ島に参りましてレイテ湾に献花を致しましたことが心の支えでございます。
返信する
靖国神社に (maka)
2006-09-26 09:23:56
行ってきました。他の用事で行ったのですが、娘たちとはなれて参拝をして展示館を見てきました。

整然としたところでした。花嫁人形が悲しくてしかたありませんでした。
返信する
makaさま (oko)
2006-09-27 06:35:22
昨日は外出しまして遅くなり御礼がただ今になりました。

お参りをしていただきまして有り難うございました。

展示館はいろいろと物語っておりますね。

昨夜はもの凄い雨に見舞われましたが、今は爽やかな朝を迎えほっとしております。

今日も一日良い日でありますように祈りながら御礼といたします。
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