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第25回 NHK全国短歌大会(ネットより転載)

2024年04月29日 16時52分06秒 | 短歌

              NHK全国短歌大会 大賞3人決定 4歳から100歳までの2万首余から

                                 短歌の愛好家から寄せられたすぐれた作品を紹介する「NHK全国短歌大会」が東京・渋谷のNHKホールで開かれました。
   25回目を迎えたこの大会はNHKとNHK学園が毎年開いていて、ことしは4歳から100歳までの作品合わせて2万首余りが寄せられ、この中から3人の短歌が大賞に選ばれました。
                                     尚、第26回NHK全国大会のお題は「出」です。

                                 

                         和歌山県の小山睦美さん(77)の歌、「水のドア何度も開ける平泳ぎ別の私がいそうな気がして」
          苦手な平泳ぎで水をかいているうちに抱いた自分探しをしている感覚を詠んだもので、泳ぎの手の動きをうまく捉えたことで生まれた自然な表現が評価されました。

                                 

                         大分県の梅鶏さん(47)の歌、「泣き声がロビーに響く嗚呼これは私を父にするファンファーレ」
                           子どもの誕生に立ち会った際、待ち合いロビーで聞いた産声を思い出して詠んだものです。
                       産声が聞こえたときの思いを、自分なりの表現に言いかえて特別な感激として表した点が評価されました。

                           

                              大阪府の瀬川幸子さん(81)の歌、「新三田行きに乗れども新三田見ることはなし未来のごとく」
                           いつも利用する駅のホームで行ったことがない終点のことをふと想像して詠みました。
                  なにげない日常から、「未来」はまだ見たことがなく、終点まで行くこともないというおもしろさを見いだした点が評価されました。

                                             近藤芳美賞(新作15首部門)

                                    「百万羽の音」 茨城県 鈴木れい子様

                                三度目の鶏(とり)インフルの報せあり明日より緊急動員という

                                わずかなる餌を啄むにわとりの百万羽の音あすは消えなん

                                ひたひたと夕闇迫りてのひらの芯につめたき空気まとえり

                                処分へと向かう途中に零れおり白き羽毛がふわんふわんと

                                数滴の血液混ざり込むような月夜に鶏の処分始まる

                                水を飲む鶏のあいだを抜けながら鶏を籠めたるケージを運ぶ

                                健康な鶏もまとめて殺さるる濃厚接触させし挙げ句に

                                ガス室を前に鶏らの仰ぐ空 生まれてはじめて見る大空か

                                鶏たちの安楽死とはほど遠しガスを浴びても死ねぬ者居て

                                出来立ての鶏のなきがら放るとき微かにきゅっと啼き声を聴く

                                丹頂は手厚く処置をされていた鶏の処分をしている時も

                                吐く息が数日鶏の匂いせりひと夜鶏舎に作業ののちの

                                朝夕と巨大鶏舎に無精卵生み続けいし生をおもえり

                                鶏卵の高値ばかりを世の中は報じていたり梅の散る頃

                                からっぽの鶏舎に再度あらたなる鶏の飼われる準備はじまる         

 

  今までは画像フォルダに写真を取り込むことができましたが、急にできなくなってしまい困惑しております。私だけでしょうか?とても残念です。ネットより一部を転載してご紹介させて頂きました。
  近藤芳美賞に推挙されました「百万羽の音」 茨城県 鈴木れい子様 の作品は現実に襲われました哀しみを覚えながら拝読させて頂きました。
  昨年、第24回短歌大会は
自由題」の部に 紙切れとなりし国債を見る母の無念の面が今も顕ちくる ・ 毬栗(いがくり)の向きを定めて絵手紙に卒寿の友は今日も筆執る の2首が入選3404首の
  中に 加えて頂きましたが今年度、第25回短歌大会は残念!全敗でした。                        

コメント (8)    この記事についてブログを書く
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8 コメント

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Unknown (縄文人)
2024-04-30 06:46:39
大賞3区の中から~~

・水のドア
・父にするファンファーレ・・・・の語彙
が気に入りました。
ざっと読ませてもらいました。

此処まで書き写すのは大変なっことでした。
御疲れさんでした
返信する
Unknown (matsubara)
2024-04-30 09:19:45
このNHK短歌大会で、okoさまは、素晴らしい賞
をとられましたね。
内容もよかったです。

是非再挑戦してください。
返信する
縄文人さま (oko)
2024-05-04 09:32:49
コメントを頂きながらご無沙汰いたしました。
子ども達からの旅行の誘いも断りました程に老人会長をやめるための引継ぎ、役員選出に
PCを開けることもできませんほどに多忙にしております。

お言葉を有り難く拝読させて頂きました。
ありがとうございました。
返信する
matsubaraさま (oko)
2024-05-04 09:40:16
お言葉を有り難く拝読させて頂きました。
ありがとうございました。

老人会長は引き受けていただきましたが、他の役員のお願いに難航してPCを開けることも
出来ませんほどにほどほど疲れております日々です。
役員を引き受けて下さる方がいなかった場合は老人会を解散して頂きたい気持ちです。
返信する
Unknown (田中恭子)
2024-05-04 10:53:52
nhk短歌大会のお知らせありがとうございました。昨年に引き続き
ご入賞期待していました。芳美賞は今年も[いのち]の歌でしたね。
人類が引き継いでいくために支配する者とされるものの連鎖が悲しくてやりきれません。
持つ言葉さえも断たれる時,ましてや目にモノ言う動物たちに思いよせてしまいます。

お役目引き継ぎなどご多忙の様子きっと大きな功績として後に残りますことでしょう。
向暑のみぎり御身お大切にしてください。
返信する
田中恭子さま (oko)
2024-05-06 10:54:36
ゴメンナサイ!
ご丁寧にお言葉を頂きながら失礼いたしました。
九段短歌連続掲載に敬意を表しております。
いつも感激して拝読させて頂いております。
今後も田中さまの素晴らしいお歌に学ばせて頂きます。

私は3月の投稿を忘れましたので5月号の掲載はありません。

過ごしやすい季節になりましたね。お互いに健勝にて日々楽しく過ごして参りましょう。
返信する
Unknown (田中恭子)
2024-05-06 19:35:42
ご多忙のところわざわざありがとうございます。短歌投稿ではそこでもう選者先生のお気持ちにゆだねてしまいますものね。
入選のときは嬉しいですけど没でも悲しむことでないと開き直ります。0k0様のお歌はハッとするような言葉表現で素晴らしいです。
心に響く戦争に深く入った内容の歌が詠めることせめてもの幸せとおもいましょう。私の新聞歌壇では戦争内容の歌はあまり採っていただけないです。
次はバトンタッチできると思いましたら五月お休みとは残念です。六月頑張りましょうおたがいに。
返信する
田中恭子さま (oko)
2024-05-07 23:13:11
度々ご丁寧にお言葉を頂きましてありがとうございます。
昨日は友人のコーラスの発表会に出かけ、久々に友人たちと夕食を楽しみましたり
楽しいひと時を過ごしましたので、本日は明日5月8日の老人会の総会の茶菓の準備、
集会所の清掃などに追われました一日でした。
未だに副会長他の役員が決まらず明日はどうなりますか気が重いです。
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