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日本遺族通信 平成26年7月15日号 遺書と九段短歌

2014年07月17日 07時00分00秒 | 日本遺族通信


                 平成26年7月 靖国神社社頭に掲示されました遺書 合掌

九段短歌
私たち遺族は命ある限り鎮魂の歌を詠み続けて参ります。
今号にも、12名の遺族関係者の鎮魂の歌を掲載していただきましたのでご紹介させて頂きます。
お目を通して頂けましたら幸に存じます。

  最後まで艦に残りて逝きたると聞けば誇りに思ふわが父        富士吉田市 遺児女性
  万歳とあやしてくれし父の背におんぶさせたや初の曾孫も        名古屋市 遺児男性
  若き日の母の日記の一ページ戦地父待つ歌のかずかず               南相馬市 遺児女性
  青梅は酸(す)に責められて折り合へぬ尖閣諸島は染まることなし      佐世保市 遺児男性  従順「鳥海」艦長子息歌
    四歳の曾孫献花す慰霊祭この子の生くる世戦ひなきを              福山市 遺児男性
  機の下は夜明けの黒くうねる海貨物船見ゆニューギニア海に           富士吉田市 遺児男性
  豪雪に苦しみつつ見る写真在満時代の亡父の雄姿を              甲州市 遺児男性
  いまの世も戦火絶えざるこの地球めぐりて今宵の星を数へぬ       甲州市 遺児女性
  軒下に「譽の家」の札掲げ貧しき母子のくらしのありき             栖市 遺児女性
  キュッキュッと良き音のするランドセル兵舎にこつこつ父は縫ひしか      青森県 遺児女性
  顔知らぬ遺影の父は吾に似て物言ひたげな口元あたり             上田市 遺児女性
  凛として卒寿の妻は奉読す苦難の道も教訓とせりきと          千葉市 私

コメント (4)
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