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日本遺族通信 5月の九段短歌

2010年05月22日 22時45分54秒 | 日本遺族通信

       
           平成22年5月 靖国神社社頭に掲示された遺書
             山口県出身 陸軍中尉 吉村 春平 様
            昭和20年5月16日 ビルマにて戦死 合掌

「弟妹に遺す」 とご家族に宛てた遺書をご紹介させていただきます。
兄ハ喜ビテ大日本帝國ノ為天皇陛下ノ御為ニ瞑ス
         (中 略)
心アラバ白木ノ位牌ニ一杯ノ水ヲ汲メ
         (中 略)
1.大忠大孝ノ道ニ生キヨ
2.常ニ天皇陛下ト父母ヲ忘ルナ
3.常ニ健康ニ注意セヨ
4.男ハ男ラシク女ハ女ラシク
5.満平ハ皆ンナシテ可愛ガレ
6.家名再興ハ弟妹仲良く一致シテ計レ
                            吉村 春平

先日も、知覧特攻隊員の哀しい物語を綴ったばかりですが、月一回発行の 「日本遺族通信」が届きましたので、靖国神社社頭に掲示された遺書を紹介させていただきます。
この度の遺書には年齢が示されておりませんが、お若くまだ、奥様がいらっしゃらないと拝読させていただきました。
またもお若いお方の遺書に残念でなりません。 合掌

私達遺族は散華された多くの英霊に追悼の誠を捧げ、後世に語り継ぐ使命が有ると存じます。
夫を、父を、親族を永久に偲び、悲しみを歌に詠んでおります。
今号にも全国から鎮魂の歌が寄せられましたのでご紹介させて頂きます。
ご一読頂きましてご理解を頂きたく宜しくお願い申し上げます。

     靖国の桜開花の発表も中止となりて寂しさ募る              角田市 女性
     マスカット栽培してゐた若き父ニュー ・ ギニアより還らぬ人に    名古屋市 女性
     大時化にも底ひは凪ぐとききしより水漬く夫へのおもひ安らぐ       横手市 女性
     靖國社の朝の献饌に侍りゐて祝詞かしこみ唯祈るわれ              陽市 男性
     長く病みし友は逝きたり寡婦と生き尊き日々の戦後の暮らし       御前崎市 男性
     いつしかに嗚咽となりぬはるばると父の戦地に 「ふるさと」 唄へば     青森県 女性
     支えつつ母と暮らせし遠き日に父は戦死と話すは悲し           大阪市 女性
     黄砂降るかすかに匂ふ戦友の香が曠野に荼毘す煙のごとし         篠山市 男性
     春あらし窓枠振はせ夜の更くる父母慕はし彼岸の中日          名古屋市 女性
     われ四歳戦死の父の白木の箱胸に抱くにあまりに軽し          うきは市 男性
     復員し岸壁の母涙ぐむ港見る度兄思ひ出し                京都市 男性
     みどり児も孫もつ歳となりにけり戦もはるかな物語りめく         常滑市 女性

コメント (2)
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