初夏の土曜日、都内の幹線道路で、R33型スカイラインクーペを見かけた。
前期型で、おそらくは新車から大事に乗り続けていることが、フルノーマルの外観と「練馬34」の
ナンバープレートからうかがい知れる。 前期型なので、車齢はだいたい30年というところか。
走行距離はわからないが、とてもきれいなボディだった。といって新車のような輝きというわけではなく、
時間の経過を感じさせつつも、デザインの良さがきちんと伝わるに十分な美しい状態が、見る側にも心地よかった。
30年の間には車両にいろんなトラブルもあっただろうが、それでも飽きるでもなく嫌気もささず、
日常の伴侶として淡々と乗り続ける持ち主の姿勢に、自分もクルマとこういう関係を築きたいと思った。