枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

枇杷葉の四季

2022年07月24日 | Weblog
 晴天に窓を開け網戸にして、外回りと内側の雨の汚れを適当に済ませる。台所の窓下にはドイツスズランやドクダミが勢い良く、其処に梔子と木通も植えている。枇杷葉は屋敷周りに数本単位で育っており、新芽が枝のあちこちに見える。果実は6月中に捥いでいるから、陽射しに新芽はうれしそうに伸びる。枇杷葉の根元には、小さな苗が発芽していて昨年のだと分かる。

 枇杷葉の実が熟れてくると鴉を始め野鳥が飛来し、袋の上から啄む。農薬は掛かっていないし、甘さも半端ないからだが騒がしさに吃驚だ。種が発芽するのは3ヶ月程繋ると思えるのは、忘れた頃に発見するからだ。土に深く埋めているよりは、置いていたのが発芽し易い。各地の温度や土の状態にも由るだろうが、夏の時期が条件的には良く鉢での管理がいいようにも思う。

 鉢も最初から大きなのよりは、直径が20㎝位。年数を経てば根が張って来るので、移動できる台車付も。地植えにしたら動かせないので、木丈が2m以内を守って毎年の剪定と横に伸ばすかの工夫をします。畑での植え付けであれば、端の方か境目にすれば毎年剪定可能に。その際、上に伸びた枝を伐るのが好いです。この時期には、どの枝を剪定するかを決めておくと好い。

 枇杷葉の葉は、太陽の光で光合成をしながら育って行きます。外科的な処置以外では採取しませんが、堅くてごわごわの葉を用います。わたくしは、寒中の頃に採ってホワイトリカー35℃に漬けています。暑さ除けには肩や額に当てるといいですよ。市販品は冷たすぎるので、頭鬱の原因や肩凝りに帯状疱疹の対処も可能。先と軸は切って当てますが、捨てないで枇杷湯に。

 秋口になったら、葉の中心が小さな膨らみを見せて来ます。これが暫く後には更に大きくなって、苞の状態になります。早ければ薄茶色の苞が弾けて、白い花弁を綻ばせて咲き出します。我が家では10月下旬から少しづつ、そうして庭中がやさしい香りに包まれてきます。人工的な吐きそうな臭いでなく、身体中に纏い香りの衣が幾重にもなってきます。バラ科なのも佳。

 注意 記載時の数字は新暦、季節と表示が漢字なのは旧暦ですので間違えないで。生葉を伐ってお茶にするには、用具や人数も無関係ではなく、そうでない場合は寒中の手作業にするのがいいです。小寒から大寒・節分までを目安に、部屋の中で出来るのが有難い。段ボール箱と新聞紙、鋏があれば誰でもできます。この時に、傷んだ葉や汚れたのは堆肥として入れる。

 ホワイトリカー35℃に漬けておく生葉は、綺麗で同じようなのを2ℓ・30枚から50枚で軸と葉先を切って容れます。葉先と軸はお茶に。枝の部位も、小さく切り分けて葉と混ぜて新聞紙に広げます。乾燥には風を入れる程度に混ぜておき、寒肥の糠を施肥→糠・30㎏は秋口から溜め粗塩・1㎏を混ぜます。コンポストに生物の処理したのがあれば一緒に良く掻き混ぜて。
コメント (4)
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