枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

八十八夜・中潮

2019年05月02日 | Weblog

 弥生も、残す処数日になるが、気温の不安定さに厭な想いが増す。新天皇陛下の即位に、気持ちの引き締まる心になる。天皇の立場があり、政治に関与するべきことではないが、国民の傍に寄り添う天皇陛下・皇后さまには、随分と違和感の幕開けのようにも思えて仕方がない。

 イギリスのように、女帝でもいいように思える。それでいて、戦前も戦後も、内容には変わりなく、天皇陛下としての役割が多過ぎるのでは。国民の暮しの安定を図り、皆が安寧に生きられる世の中に、政策がやっていこうとしないのであれば、意に反するばかりだ。責任重大。

 それでも、時代を背負ってまでも、果たすべきことなのだろう。新天皇陛下の眼差しに強い決意が伺えている。平民でよかった、と思う反面、皇室に生まれたことに、一生懸命にされている、そのお姿には頭が下がる。人間であるから、本人の思いの外に学ぶことも多大な筈で。

 庶民には計り知れない境遇で、堪えずあらゆる角度から、何時も見られておられるという環境には、大変な努力が必要なのでしょう。どうぞお身体ご留意され、皇后さまと仲睦まじくお過ごしくださいますようお祈りいたします。新聞での記事を信じるしかないのですが・・・

 戦争での直接の被害に、何等無関係の村民や家族が犠牲にあり、大国はその善後策も取っていない。女性と見ればレイプし、抵抗すれば殺す。加えて幼い子どもの前で何人もの兵士にされるとは。人間の行いとは到底思えない行為だ。一体、どの時代のことかと、記事に呆然と。

 子どもを産んでも、育てられない親。邪魔になったからと殺す親。育てられないからと捨てる親。万引き家族を観ながら思ったのは、警察での取り調べに、何等人間としての感情はなかった。前科があるが故の、執拗な問いかけだった。演技と言うよりも人間なんだ。監督も凄い。

 普通に、極当たり前にある事実を、こういった風に描けることも凄いが、一種の怖さも同時に感じた。思わず、叫びだしたくなる場面もあって、そういう何気なさを、自分達は生きているんだと認識する。死んだ者は何もしないけど、生きて行くことって、辛辣で恐怖に尽きるの。

 ヨシタケシンスケさんの、思わず考えちゃう にも同じような想いを抱く。活字だったり、映画でも、作者の真意は何だろう、なんて考えて読んだり、観たりするとホラーよりも怖くなるのよ。だって、死んだ者が生き返ってしないでしょう。本人の自制心が解かれるから視える。

 恐怖は、生きているからこその特典かも知れない。

コメント
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