北の旅人

旅行や、ちょっといい話などを。そして、時には言いたいことを、ひとこと。

「1956」-14歳の心象風景⑲

2009-07-27 15:18:50 | Weblog

<作文>
         
鳥捕り

             (B・Y)

僕は9日の日に鳥を捕りに行った。網を持って官行の裏の山に行った。一年のN君と6年のO君と行った。行った時は鳥はいなかったが、呼鳥がないたら、山にいる鳥は来たが、かすみあみにかからなかった。

よくじつは、僕とN君と行ってO君はこなかった。その日は、コガラという鳥をとった。4時になったから帰って来た。帰ってきてから、空気銃で鳥をとりに行ってカケスを2羽とった。4時半に家に帰って仕事をした。それから、夕飯を食べて、宿題をして、その日は寝た。

翌日は学校へ来た。学校の帰りに姉さんの家によって空気銃をもらって家に帰った。その日は鳥は何にもとれなかった。

      ☆         ☆

山間の街だったので、当然のごとく野鳥が身近にいた。今、考えれば決して褒められたことではないが、子どもたちでも空気銃(当時は、規制が厳しくなかった)や網を持って鳥を捕りに行っていた。

わが家では、父や兄が動物好きで、ウソという鳥などを結構長い間飼っていたことがある。ただ、生き物はみんなそうなのだが、死んじゃったりすると可愛そうなので、私はあまり好きではなかった。

今は、都会生活だが、家の周りに緑が沢山あるので小鳥のさえずりを家に居ながらにして聞くことができる。冬になれば、ナナカマドの赤い実に雪が降り積もるころ、沢山の野鳥がその実を食べにくる。

それを撮影しようとアマチュアカメラマンが大勢やってきて、ちょっとした撮影スポットになっているほどで、家のベランダからもバードウオッチングを楽しむことができる。

こうした緑の風景や小鳥のさえずりというのは、子どものころ過ごした環境を思い出させてくれるし、心が癒されるものだ。自然環境の大切さを痛感する。