言葉の品格

テレビで森元総理が、安倍総理のことを「あの子は優しい人だから…」という表現をしていたのを聞いて、大変不快な気分になった。もっとも、「神の国」発言で物議をかもし、結局、総理を辞めた過去がある人だから、そんなには驚かないが。

しかし、いやしくも、一国の総理に関する発言である。かつては、同じ政策集団の先輩・後輩であったかもしれないが、国民が選んだトップリーダーについて、「あの子」呼ばわりは誠に失礼千万である。人気が上がらない総理を心配するあまりの発言であることは分かるが、これでは逆に総理の権威を落とすだけだ。このような先輩風を吹かせても「ひいきの引き倒し」以外の何ものでもない。

中川幹事長にしても、閣僚に対して「もっと忠誠心を…」と言ったとか。この発言も、言わずもがなの言葉だし、ましてや表に出して言うようなことではない。安倍総理の後見人を任ずる立場としては当然だと思っているかもしれないが、森発言と同じようなレベルの話だ。

二人とも、新聞記者出身（森氏がサンケイ新聞、中川氏が日本経済新聞)だが、言葉の扱い方にはもっと慎重であるべきだ。柳沢厚生労働相の「生む機械」発言もそうだが、最近の政治家の発言は非常に粗雑で、軽くなっている。政治家は、当然のことだが責任ある発言をしなければならないし、もっと「言葉の品格」を保ってもらいたい。

セカンドオピニオン

昨年4月、「神経鞘種」という、聞いたこともない病気になり手術した。左肩から首、背中にかけて激痛があり、鎮痛剤を使わなければ夜もよく眠れない日が続いた。

近所の整形外科でMRIを撮ったところ、脊髄(首の辺り)に2センチ強の腫瘍が判明。とりあえず3か月ぐらいは鎮痛剤を使用しながら、様子をみることにした。手術した場合、最悪、車イスの生活も無いとは言えないということだった。

そして、大学病院の整形外科を紹介されたが、ここでも、後遺症が残るより痛み止めで凌げるなら、そのほうがいいと言うので、それに従った。しかし、3～4か月経っても何も変わらなかったので、たまたま知り合いに聞いた近郊の全国的に知られる整形外科へ行ってみた。だが、やはり手術には消極的。

そして、万が一、足がもつれたり、右肩などにも痛みが広がるようなら、救急車でも入院しなければダメだと言われ、先の大学病院の脳神経外科の助教授を紹介してくれた。すぐに、その先生に診てもらったところ、「多少の後遺症は残るかもしれないが、手術した方がいい」と言われ、即手術。

約1か月の入院、リハビリを続け、10月ごろに、やっと日常生活に戻ることができた。結局4人の医者に診てもらい、3人は手術に消極的で、4人目の医者が自信をもって手術したほうがベターだと言ってくれた。自分自身も多少のリスクは止むを得ないと覚悟を決めて手術に臨んだ。

その結果、今ではほとんど後遺症らしいものは残らず、ほんとに良かったと、ほっとしている。 信頼できる医者に出会うことができて、非常に幸運だった。そうでなければ、いまだに先が見えないまま激痛に耐えていなればならなかったかもしれない。セカンドオピニオンの大切さを改めて実感している。

さっぽろ雪祭り

冬を楽しもうと始まった、さっぽろ雪祭り。今年で58回を迎えたが、2月6日から12日まで大通り、すすきの、さとらんどの各会場には307基の雪や氷の像が私たちを楽しませてくれる。

期間中は200万人が国内外から訪れるという冬の北海道最大のイベントだ。私も今日、行ってみたが、かなりの雪が降っていたため雪像がはっきり見えないところもあったが、それぞれに趣向をこらしていて、なかなかの出来栄えだ。この季節、街のあちこちに雪像がつくられていて、雪祭りムードを盛り上げている。

　大氷像「故宮・太和殿」

 

　大雪像「ようこそ!夢と魔法の王国へ」

　大雪像「タイ王国の宮殿」

大雪像「国宝　彦根城」

　

大雪像「南極の生き物たち」(タロ・ジロなど) 

品川アクアスタジアム

 一度は行ってみたいと思っていた水族館。ペンギン、マンボウなど世界の海の生き物、約300種、20000点が見られる。長さ20㍍の「サメとエイの海中トンネル」などは、あたかも海中散歩をしているかのような気分にさせてくれる。

可愛いペンギンたちが歩きまわったり、泳いだりしているのをみていると、時間も忘れてしまうほど。とくに、アシカの愉快なパフォーマンスやイルカのダイナミックなショーは、楽しい。都会のど真ん中に、こんな癒しの空間があるのはうれしい。

水族館で楽しんだ後は、品川プリンスホテル新館39階の「トップ　オブ　シナガワ」で、東京タワーやレインボーブリッジなどの夜景を楽しむのもなかなかいいですよ。