北の旅人

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群馬大学病院のカルテ不備

2015-01-18 14:18:34 | Weblog

群馬大学病院で同じ医師によって腹腔鏡手術を受けた患者が、8人も死亡したという問題には、色々な意味で驚いた。最近分かったことの中には、死亡した患者のうち2人の手術同意書に腹腔鏡手術という記載がないことや、死亡した患者のカルテが全体的に看護師によって書かれていて、手術当日の医師の記述がないものもあるという。

実は、私も8年ほど前、妻ががんで2回目の手術した時に似たような経験がある。その10年前から皮膚がんの大学病院に通っているが、2回目の手術の際に、最新の機器を使ってがんの転移を確認するということで受け入れた。ところが、感染症になったり、医師の説明がイマイチ納得できないことがあって、10年間のカルテ161枚を全部取り寄せて読んでみた。

すると、31枚に何らかの間違いを見つけた。たとえば、2回目の手術の具体的な記述がないのだ。手術したところが何センチくらいか、深さはどの程度なのか、当然書かれていると思っていただけに驚いた。また、ある時のカルテには、年齢のところに何と(?)マークが付いていたり、その時の手術日が「2008・7・31」なのに、その前の手術日が「2008・8・6」という具合なのだ。

当然、病院長に公開質問状を出したところ、それらの対応のミスを認める回答を貰った。ただ、「カルテはメモみたいなものだから、名前や住所などが書かれていればよい~」などと言われ、唖然とした。再度、「おかしい!」と抗議し、結局、記載漏れだと認めた。だから、患者の立場としては、疑問に思ったことは、必ず聞き糺さなければならない。

つい最近、やはり、私が同じ大学病院で、心電図とレントゲン撮影を行ったが、その際、別々の受付のスタッフにもかかわらず、私の名前を全く同じに間違って呼ばれたことにもビックリした。予約票の名前には漢字(4文字)の上にカタカナ(8文字)で、ふりがなが付いているにもかかわらずだ。基本中の基本が徹底されないのなら、手術患者の取り違えや、ちょっと長めの薬を間違えるなどの重大インシデントにつながるおそれがある。どこの病院でも、「確認」を徹底してもらいたい。