北の旅人

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小池東京都知事のパフォーマンスに引きずられることなく一票を!

2017-10-04 15:08:22 | Weblog

小池東京都知事が、新しく「希望の党」結成を発表し、自らが代表に就任。衆院選に過半数を超える候補を立てるという。だが、自らの出馬は100%ないと言い切った。民進党と合流し、側近の若狭氏の政治塾生らを中心にして「安倍一強体制」を倒すという威勢のいい言葉とは、明らかに矛盾している。

この一週間、いわゆる「小池劇場」を観ていて感ずるのは、小池氏が決して総理の器ではないことが明白になってきたということだ。本人はもとより、一部の国民の間にも、「初の女性総理大臣」を見てみたいという声があることは確かだ。だが今、日本が置かれている状況を考えると、とても小池氏が日本のリーダーとして、やっていけるだけの力量はない。国民も、そんな程度の期待感のみで政権選択をすべきではない。

 記者の質問に、「知事と国政政党の代表を兼務している例はありますからね」と答えていたのを観て、小池代表が衆院選への出馬の可能性があるなと予感したが、最近の世論調査などで、都政に専念すべきという声が圧倒的に多いのを見て、出馬は断念したものと思われる。それまでは、【出馬はしない】と明言せず、思わせぶりの態度に終始していた。それが、昨日になって、「100%ない」と言い、「最初から言っているじゃないですか。日本語で」と、微妙に表現を変えているのだ。

しかも、自民党の小泉進次郎氏の名前を出し、「キャンキャン言っているけど~」と、ちゃらかすような表現には呆れた。相手は、若いとは言え、代議士だ。民進党との合流に際しても、「民進党とまるごと合流する考えは、さらさらない」と言い、政策的に違う人は「排除する」と言い放った。

「希望の党」結成記者会見の時も、「今まで、若狭氏や細野氏が進めてきたが、一度リセットし、私が直接関わっていく」と言った場面からも、小池氏が大きな組織を動かしていくだけの力量がないことを証明している。今まで下準備をしてきた仲間を、こんな表現でバッサリ切るようでは、人はついて行かなくなるし、常に自分にスポットライトが当たるようにしか動かないのだ。

確たる信念もない、日本新党→新進党→自由党→保守党→自民党と渡り歩き、やっと安倍一次内閣で、初の女性防衛庁長官に就任したものの、防衛省幹部と衝突して、わずか2か月で辞めてしまった過去がある。

また、身内である都議会の「都民ファーストの会」の2人が離党するという動きも出てきている。会の代表交代に関して、ほんの一部の人間だけで決めたこと、都議会に専念せず国政に関与していく姿勢に反発してのものだという。当然だろう。

「希望の党」の政策に関しても、全く見えてこないし、突然「原発ゼロ」「消費税率アップの凍結」など、実現性に乏しい漠然とした言葉を並べている。合流してきた民進党の人たちも、あれだけ反対していた「憲法改正」については、理念に反しても受け入れて「希望の党」の候補者となった。まさに、「選挙互助会」と言われても仕方あるまい。

安倍内閣については、もろ手を挙げて賛成しないが、厳しい国際社会の中で世界のリーダーに伍して日本の立場を主張し、日本を守ることが出来るのは、安倍さんしかいない。未だに、「森友だ、加計だ」と騒いでいるレベルの野党に、この国を任せられないことは明らかだ。

われわれ有権者も、小池東京都知事のパフォーマンスに引きずられることなく、じっくり考えて一票を投じなければならない。