北の旅人

旅行や、ちょっといい話などを。そして、時には言いたいことを、ひとこと。

驚いた!日ハム開幕2連勝

2012-03-31 13:13:47 | Weblog

「栗山マジックと斎藤佑樹の快投」

やぁーびっくりした。栗山新監督が、悩みに悩んだ末、大方の予想を裏切って、斎藤佑樹を先発させ、見事
開幕戦を制した。お見事というほかはない。実績から言えば、誰もが武田勝だと思っただろう。「北の旅人」も、そう思っていただけに、何でなんだ!と、半ば呆れていたのだ。だから、開幕戦は、球場に行かず、テレビ観戦することにした。

わが家の上司(妻)は熱烈なファイターズファンで、この斎藤の先発起用に怒ることまいか。ファイターズのファンを止めるとまで言う始末。本来なら、もちろん球場で応援していたはずだった。
上司は応援に行くと、個々の選手の応援歌を大声で唄い、稲葉ジャンプを行い、黄色い声で応援するので、側にいるチビッ子ファンが、野球を見ずにこちらを見るといった有様。部下としては、「この人は関係ありませんよ!」と言いたいほどで、知らんふりをして座っている。

だが、結果オーライだ。栗山マジックと斎藤佑樹が見事に結果を出した今、一晩にして「怒り」は「称賛」に変わり、ファイターズファンの辞表を撤回し、元の鞘におさまった。何と単純なこと!

「北の旅人」は、長年、ジャイアンツのファンだった。だが、いつのころからか、ジャイアンツの野球が面白くなくなってきていたところに加え、あの「ナベツネ」とかいう横暴の限りを尽くすオーナーに嫌気をさして、止めちゃった。そんなところにファイターズの優勝パレードを見て感動した上司が、すっかりファイターズファンになってしまったため、部下としては、同じF党の方が何かと都合が好かろうと、F党になったという訳。

しかし、考えてみれば、今年のファイターズは、なかなかの戦力だ。一番期待しているのは、4番の中田翔だ。彼が実力を発揮すれば、十分に優勝を狙えると期待している。



北海道新聞



STVテレビ



したたかな投球術は見事!



解説者によれば、球速はそれほどないが、珠が微妙に変化しているのではないかという。

 




とりあえず、栗山マジックに期待してみよう。






今シーズンから「ジェット風船」が解禁された。稲葉ジャンプも。


「開幕第2戦はサヨナラ!」

日ハムファンにとっては、たまらない開幕第2戦となった。9回裏のサヨナラだ。

今年は一味違う予感がする。今日は、何年も巨人で芽が出なかった岩舘が同点打、
キャプテンの田中賢介がサヨナラ打。絵に描いたようなサヨナラ劇だった。グッド! グッド!



岩舘が同点打(HTBテレビ 以下同じ)





田中賢介がサヨナラ打





なかなかやるなー、栗山新監督

 

 


呆れる!東京電力の企業体質

2012-03-30 13:13:52 | Weblog
<公的資金投入は3兆5000億円に>

東京電力は公的資金による1兆円の資本注入と、福島第1原発事故の賠償金として約8,500億円の追加支援の申請を行った。東電が資本注入を申請するのは、原発停止に伴う火力発電の燃料費の増加に加えて、福島第1原発の廃炉や除染などの費用がかさんで、経営が立ちゆかなくなる懸念があるからだという。政府は資本注入を実施する代わりに東電の議決権を当初51%、状況によって3分の2以上確保して経営の主導権を握って実質国有化する。
東電への支援は、今回で3回目となるが、認められれば公的資金による支援は原子力損害賠償法に基づく1,200億円を含め、計3兆5,000億円規模となる。今回申請される資本注入や賠償の追加支援を受けるためには、リストラ策や経営責任などを明記した総合特別事業計画を提出し、枝野幸男経済産業相の認定を得る必要がある。
しかし、これらの条件を本気で、あるいは着実に誠意をもって進めているかとなると、全く納得できない。

<まだまだ不十分、経営合理化>

たとえば、1月中旬、東京都の猪瀬副知事が、経営合理化は不十分だとして、東電のファミリー企業について調査し、連結子会社168社、関連会社97社のうち住所の記載がある会社40社のうち都内にある17社は交通至便のところにあり高い家賃を払っていることが明らかになった。また、人員削減や人件費削減などについても情報開示がなされていないと指摘した。

この人件費については、3/28日、関東地方知事会長の横内正明・山梨県知事や上田清司・埼玉県知事らが、東電の西沢俊夫社長に「人件費の削減や経営合理化が先決だ」と迫り、値上げの中止を要請。その上で値上げの根拠を問いただしたが、話し合いは平行線に終わった。終了後、横内氏は報道陣に「納得する答えは得られなかった」と述べた。

知事会側は、平均年間給与が国家公務員より高いとして、「人件費の削減率が20%では低い」と追及したが、東電側は「本年度は(高卒を含む全社員の平均は)570万円で、国家公務員の634万円を下回っている」と回答した。上田氏は、「東電の大卒社員は20%削減後も835万円と高水準で、給与が安いと回答するのは不見識だ」と怒りをあらわにした。東電側は「大卒は55歳で1,020万円」とようやく詳細を明らかにしたが、横内氏は「中小企業と同じにしろとは言わないが、値上げで痛みを受ける中小企業の思いを考えれば、再考すべきだ」と苦言を呈した。

<尊大な値上げのお願い>

また、河野太郎衆院議員が自らのブログで「東電の値上げは断れます」(2012・3・15)と、東電とのやりとりを書いているが、全く呆れるばかりだ。

それに関しては、神奈川県の横浜市で、こんなやりとりも行われていた。
3月13日に、横浜市の担当者が契約期間中は値上げに応じる必要はない旨を東電の担当者から伝えられた。 それに驚いた市が、さっそく関係部局や経済団体に伝達したところ、 今度は東電から口止めするような内容の連絡があったという。

「こうした情報を広めないでくれという趣旨のことを東電から言われたが、市として当然のことをしていると申し上げた。 私どもの情報伝達について何か言われるというのは、ちょっと心外でした」(横浜市温暖化対策統括本部・調整課長)と語っている。言葉を失うばかりだ。

東電の対応を見ていると、何と尊大な態度であることか! あの電気料金値上げの社長記者会見で「~値上げは電気事業者の義務と申しましょうか権利でもございますので~」と、シラッとして言い放った姿勢が、いかにも象徴的なものだった。あれだけの事故を起こし、今なお苦しんでいる被災者の皆さんのことに思いを致せば、あんな物の言い方にはならないはずだ。

本音は、「我々が電気を送らなければ、困るのはあんたたちですよ」と言わんばかりの態度だ。そうした強気の背景は何かと言えば、もちろん独占企業であったことが最大の問題だが、与野党を問わず政党や政治家たちへの多額の企業献金をしてきた事がある。このような傲慢な企業姿勢は東電ばかりではない。北海道電力泊発電所建設に関して、住民の意見を聞く会などで「やらせ」問題が持ち上がった時の北電社長の議会への参考人招致拒否(最終的には出たが)や一連の対応ぶりは、やはり東電の対応ぶりに相通ずるものがある。

東京都の猪瀬副知事は、「東電文学」と皮肉っているが、紛らわしい説明文書を送付して、「あわよくば見過ごしてくれれば儲けもの」ともとられかねないような姑息なやり方が随所に見え隠れしている。

<我々の覚悟も問われている>

東電の国有化は当然の方向だが、長く原子力政策を推進してきた自民党にも、もちろん責任がある。我々も、今日まで原子力の恩恵にあずかってきたが、これからは、できるだけ原子力によるエネルギー依存を減らしていかなければならない。そのためには、多少の不便は受け入れていくという、我々の覚悟も問われている。

沖縄宮古島5島めぐり②

2012-03-29 10:29:22 | Weblog


見慣れない風景に感心!




東平安名崎。日本百景の一つで、2kmにわたって突き出した美しい岬。


グラスボートで美しいサンゴ礁や珍しい魚が見られる。



宮古島東急リゾート。街中から少し離れているが、素晴らしいロケーション。
食事も、バイキング、和食とも美味しかった。




幻想的な宮古島東急リゾート前のイルミネーション。


街中にある「島唄楽園 美(ちゅ)ら美(ちゅ)ら」。
三線で沖縄民謡を聞きながら、美味しいものを安く食べられる。
お勧めスポット。

○参考 昨年の日ハムキャンプ ブログアドレス
 http://blog.goo.ne.jp/goo1942_december/d/20110214


沖縄宮古島5島めぐり①

2012-03-28 13:08:33 | Weblog

1/10~13日、「沖縄宮古5島めぐり」(宮古島・来間島・下地島・伊良部島・池間島)に行ってきたのだが、旅行のメモ代わりにしているので、
今ごろになったが写真をアップする。新千歳空港が雪のため、2時間も飛行機の中で待たさ
れたのには参った。

昨年は、日ハムのキャンプ視察に名護を中心に行ったが、今回は宮古島のみに絞った。
友達に推薦された「満天の星」を見るために。しかし、あいにくの天気で目的は達せられなかった。
沖縄としては、17℃前後と寒く、ちょっと期待外れだった。だが、雪国から行っただけに、
やっぱり海の青さには感動した。それに海産物の美味しさにも。


ダルビッシュと斎藤佑樹。今となっては、貴重なワンショットとなった。
(昨年2月、名護球場)

宮古島本島と来間島を結ぶ,1690mの橋。


海辺に、こんなきれいな魚が。




池間大橋。宮古島と池間島を結ぶ全長1,425m。










下地空港。パイロットの訓練飛行がおこなわれている




通り池(道の両サイドに2つある)
食雨水による石灰岩の浸食が造った神秘的な自然の造形。
底が海とつながっていて、県の天然記念物に指定されている。


田中防衛大臣に、この国の安全は任せられない!

2012-03-27 10:33:35 | Weblog
田中防衛相、また集中砲火=参院予算委
時事通信 3月26日(月)16時21分配信

外交・安全保障がテーマとなった26日の参院予算委員会で、専守防衛の解釈などをめぐり、田中直紀防衛相が野党から「防衛大臣でなく、(答弁資料の)棒読み大臣だ」などと集中砲火を浴びた。
 2列ある閣僚席の後方に座って、背後に控える秘書官らから答弁の助言を受けていた田中氏に対し、自民党の佐藤正久氏は「なぜ役人に寄り添っているのか」と挑発。石井一委員長の指示で秘書官から離れた前方の席に移ってからは、答弁に窮する場面が目立ち、そのたびに審議が中断した。
 一方、野党委員に先立ち質問に立った民主党の川上義博氏は「答弁能力と有事の指揮能力は全く別だ」と擁護。川上氏から「細かいことまで聞かれてかわいそうだという世間の声がある」と励まされた田中氏は、「粉骨砕身、業務に専念したい」と誓っていた。 


昨日、テレビで国会中継を観ていたが、改めて「防衛大臣の資格なし」を露呈していた。北朝鮮のミサイルが日本に飛んでくるかもしれないという、重大な危機に、こんな大臣に日本の安全を託しているかと思うと空恐ろしい。田中防衛大臣を任命した野田総理の責任は極めて重い。何せ、党内融和を最優先するために行った人事だが、何のことはない、小沢グループの一川前防衛相の後任も、やはり小沢グループに配慮した結果なのだ。野田総理が、国会答弁でしばしば使う「適材適所」という言葉が空しく響く。

穿(うが)った見方をする人たちは、わざと小沢グループのド素人を大臣に据え、マスコミに大臣失格の烙印を押させ、小沢氏や小沢グループ潰しを狙っているというが、いずれにしても結局は「国」より「党」を優先していることは明らかで、とんでもないことだ。

就任直後の沖縄訪問で、「美術館」に行っていたなどという、理解不能、全くノーテンキな行動に呆れたが、それ以降も明らかに大臣失格の言動を繰り返している。国会では、答弁席に秘書官や役人がピッタリと寄り添い、答弁メモをひっきりなしに手渡している。田中大臣は、ほとんど、それを棒読みしているだけだ。だから、聞いていても、何を言っているのか分からないし、質問にも的確に応えていない。「腹話術をやめろ!」というヤジが飛ぶ有様だ。こんな大臣を、いつまでも続投させるつもりなのか。野田総理の見識を疑う。

この情けない防衛大臣の姿は、国内だけではなく、国外にもさらけ出している。北朝鮮の朝鮮中央通信は「日本防衛相・田中の無知がさらけ出され、物笑いの種になっている」と報道している。こんな体たらくで、日本の安全が守れる訳がない。
何日間も議論しても結論が出ない消費税増税問題も大事だか、日本を取り巻く諸情勢を見れば、それよりも外交・防衛問題がはるかに重要なことは明白だ。

大震災の復興や消費税増税問題も含め問題は山積している。野田総理は、早期の解散を行い、国民に信を問うべきだ。

民主党政権の終幕は近い!

2012-03-26 14:43:28 | Weblog
民主党は、全く政党の体をなしていない。

その象徴的な出来事が相次いでいる。3/23日、北京で中国の習近平国家副主席(次期国家主席)と、輿石東幹事長や仙石由人政調会長代行ら10人が会談。その20分後に、民主党外交担当最高顧問の鳩山由紀夫元首相が同じく習氏と会談した。何という間抜けな対中外交であることか。いや、外交とはとても言えないお粗末さであり、限りなく国益を損ずる行為である。

会談内容も、ほぼ同じようなものだったというが、同じ党の中で全く連絡もとらず、別々のルートで中国側と日程を交渉していたといい、中国側からは、困惑の声が上がったという。そりゃ、当然のことだ。中国側では、日本の政権内の分裂を象徴していると語っている。日本外交の足元を見透かされているということだ。
日本近海においては、中国の理解し難い行為が繰り返されている。それだけに、政府・与党は意思統一を図りつつ対中外交を進めなければならないというのに、何たることか。

とくに、鳩山氏に至っては、不出馬宣言→撤回をはじめ限りなく「軽い言葉」で国民から呆れられているということを知ってか知らずか、「私の仕事は外交だ」とばかりに、ウロチョロしている。いい加減にしてもらいたい。言うまでもなく、普天間問題で、あれだけの混乱を引き起こした張本人だ。これ以上、国益を損ずることのないように願いたい。そのためにも、一度辞めると言ったのだから、その言葉に責任を持って次期衆院選で引退すべきだ。

もう一つ。
消費税増税問題で、小沢一郎氏は、現在行われている党内議論について「仮に修正されたとしても反対だ」と語っている。それだけではなく、先日のTVインタビューの中で、「どうしても意見が合わない時は、離党などのケースはあるか」という問いに対し、「我々が出て行く理由はない。出て行くのは、あちらだ」とまで言っている。党内議論の中では色々な議論があってしかるべきだが、国民に向っての発言としては、野党そのものだ。

小沢グループの主張は、先の選挙で、国民に約束したことを守ることが最優先すべきだというものだ。それはそうなのだが、そのマニフェストは、既に完全に破綻しているのだ。しかも、代表選挙で野田氏を選び、一致団結していくと誓ったにもかかわらず、この体たらくだ。とすれば、小沢氏らの主張は、消費税増税問題を政局にしてしまおうというのが見え見えだ。

こうした状況をみても、民主党という政党は、すでに完全な分裂状態である。バラ色のマニフェストを掲げて政権交代を果たしはしたが、ほんの一時の夢に終わろうとしている。民主党政権の終幕は刻々と近づいている。

橋下徹・大阪市長は『平成の龍馬』になれるか?

2012-03-25 14:40:29 | Weblog
<維新政治塾スタート>橋下徹・大阪市長率いる「大阪維新の会」の「維新政治塾」がスタートした。受講生は約2,000人を前に、「しっかり価値観を共有して、合わなければ違う価値観のグループに入ってもらったらいい。意見の対立、議論はあっても最後は決定できる集団にしていきたい」「歴史を振り返っても、必ず、地方の動きから中央の体制がひっくり返る。地方が中央を変える」と決意を語った。(読売新聞 2012/03/25) 

この政治塾で人材を養成、発掘して次期衆院選で国政進出を果たそうというのだ。ところで、「維新の会」が目指すものは何なのか。今の段階は、まだ確定したものではないというが、「維新八策」として世に出回っている。その目的は、次のようなものだ。

〈維新八策の目的〉
・決定でき、責任を負う民主主義
・決定でき、責任を負う統治機構
・自立する個人
・自立する地域
・自立する国家
・日本の一人勝ちの時代は終わった
・今の日本のレベルを維持するには国民総努力が必要
・国全体でのオペレーションから個々の創意工夫による活性化

上記の基本的な考えに沿って、各論が出されているが、原案の段階だというので、ここでは省略する。

この「維新八策」は、言うまでもなく、1867年6月(暗殺される5か月前)、坂本龍馬が後藤象二郎らと長崎から上京する際、土佐藩の藩船「夕顔丸」の船中でまとめた「船中八策」に倣ったものだ。(実際に文章化したのは、海援隊書記・長岡謙吉である)これは、新生日本の国家体制について書かれたもので、後に五箇条の五誓文の原案になったと言われている。
これを、後藤象二郎が土佐藩主・山内容堂に上申したことから、将軍・徳川慶喜が大政奉還を決心するきっかけとなったものだ。

<船中八策>
・天下の政権を朝廷に奉還せしめ、政令よろしく朝廷より出づべき事。
・上下議政局を設け、議員を置きて、万機を参賛せしめ、万機よろしく公議に決すべき事。
・有材の公卿諸侯および天下の人材を顧問に備え、官爵を賜ひ、よろしくし従来有名無実の官を除く べき事。
・外国の交際広く公議を採り、新たに至当の規約を立つべき事。
・古来の律令を折衷し、新たに無窮(むきゅう)の大典を選定すべき事。
・海軍よろしく拡張すべき事。
・御親兵を置き帝都を守護せしむべき事。
・金銀物貨(ママ)よろしく外国と平均の法を設くべき事。

<橋下徹は、平成の龍馬になれるか?>
既成政党は一部の政党を除き、ある程度の評価をしつつも概ね一定の距離を置いている。いずれ戦う相手となるのだから当然のことだ。政治学者や評論家などの中にも、「具体性がない」「劇場型政治は危ない」「独裁政治やポピュリズム現象の危険性あり」などと批判している。確かに、現段階では、具体性を欠いていることは、その通りかもしれない。だが、リーダーとしての資質を見た場合、発信力の強さは誰しもが認めるだろう。それは、「分かりやい」「政治姿勢に覚悟を感じる」「スピード感がある」「国民に対して、言うべき事は言う」ということが評価されていることの証拠だ。それらは、ちょうど、批判されることの裏返しでもある。

龍馬は言っている。「志を高く持て」「覚悟を決めよ」「生命を捨てる気さえあれば面白いもの」と。今の政治は何も決められない状況に陥っている。極めて重要な外交・防衛に関しても、まったく心もとなく、危機感が募るばかりだ。

ともに、「頼りない、情けない与野党」の現状を見るにつけ、「大阪維新の会」の出現は、既成政党に対して一種のショック療法を与えたようなもので、その存在意義は大きい。橋下氏が平成の龍馬になれるかどうかは、これからの活動いかんにかかっているが、龍馬がそうであったように、「政治的なしたたかさ」を持ち、「人を動かす力」があると感じさせる橋下氏には、その可能性ありと見るが、どうであろうか?

今なぜ、中学校で武道・ダンスの必修化?①

2012-03-24 13:53:08 | Weblog

前回に続いて、学校教育のことを。

今年度から中学校保健体育において、武道・ダンスを含めたすべての領域を必修となるという。文部科学省によれば、「武道は、武技、武術などから発生した我が国固有の文化であり、相手の動きに応じて、基本動作や基本となる技を身に付け、相手を攻撃したり相手の技を防御したりすることによって、勝敗を競い合う楽しさや喜びを味わうことができる運動です。また、武道に積極的に取り組むことを通して、武道の伝統的な考え方を理解し、相手を尊重して練習や試合ができるようにすることを重視する運動です」

ダンスについては、「創作ダンス、フォークダンス、現代的なリズムのダンスで構成され、イメージをとらえた表現や踊りを通した交流を通して仲間とのコミュニケーションを豊かにすることを重視する運動で、仲間とともに感じを込めて踊ったり、イメージをとらえて自己を表現したりすることに楽しさや喜びを味わうことのできる運動です」と説明している。

確かに、それぞれの説明はその通りなのだが、今なぜ武道、ダンスが必修なのか、よく分からない。武道については、体力、精神力を養うことはもちろんのこと、「礼に始まり礼に終わる」と言われるように、良いことは理解できるのだが、しかし、必修となると疑問を感じる。特に、柔道に関して言えば、事故を心配する声が上がっている。

今も、北海道の道立高校の部活動で柔道部員が障害を負ったとして訴訟を起こし、札幌地裁は、顧問教諭らの注意義務違反を認めた。そして、学校側の対応に原因があったとして、北海道道に約1億3700万円の賠償を命じた。それに対し、北海道教育委員会は札幌高裁に控訴する方針を決めた。

また、愛知県では、柔道の指導者講習会で、わずか6日で、30年近く、受講者全員に段位(黒帯)が授与されていたとして問題となっている。愛知県教育委員会が県柔道連盟へ委託し、中学、高校の体育教員を対象に2年に1度開いているというものだ。
講道館(東京都)によると、黒帯の取得には「平均でも2年程度かかる」と言われ、愛知の場合は短期間の上、審査も一般の昇段試験と違って試合の勝敗を考慮していないもの。 こうしたことがある中で、中学校で柔道が必修となれば、指導者の養成が急務となり、未熟な指導者が生まれることが懸念される。

私も、どちらかと言えば体育会系で、小学校から高校まで幾つものスポーツをしてきたので(武道はしていないが)、スポーツの素晴らしさ、効用は十分に分かる。だが、必修だから仕方なく受ける授業は、危険だ。とにかく、事故のないように無理のない指導の徹底を望みたい。

「それよりも先にやることがあるだろう」と言いたいことがある。
誰もが感じていることだと思うが、中高生の公共心の欠如だ。ほんとうに目に余るものがある。シーンとした電車内というのに大声で騒ぐ、物を食べる、中には化粧を始める子もいる。(最近は、大人も同じようなことをしているのがいるが)

だから、もっとマナーや作法を身につけさせる教育が必要だ。そのためにも、武道の必修化を行うのだというかもしれないが、それをしなくたって、幾らでも方法はあるだろう。こうしたことは、学校ばかりではなく家庭教育の問題でもあると認識しているが、道徳の時間などで、しっかりと教えていくことが大切だ。

文部科学省よ、もう少し、今、教育には何が大切かを良く考え直してみるがよい。


バカバカしい「中央教育審議会」の安全教育答申

2012-03-23 13:20:36 | Weblog
中央教育審議会(文部科学大臣の諮問機関)が、東日本大震災の教訓から、学校で安全教育を行う授業時間を確保するよう求める答申した。子どもが「どうすれば危険を回避できるか」を考え、行動する力を身につけられるようにするためだ。そして、将来は「教科化」も検討すべきだという。だが、教科の新設には、学習指導要領の改訂が必要で、しかも、指導要領の見直しは10年に一度で、今の指導要領は小学校で、本格実施されたばかりだそうだ。

まぁ、エライ人や頭のいい人たちが集まって考えたことだろうが、何てお粗末な議論をしていることか。結論を先に言ってしまえば、首都圏をはじめ全国で何か所も、数年以内に大地震の可能性があると、連日のように報道されているにもかかわらず、こんな悠長な話をしている場合ではないだろうに。東日本大震災の教訓から学んだというなら、生徒への安全教育の前に、先ず教員に対する安全教育の徹底を行うべきなのだ。教員には、子どもたちを守る責任があるのだから。

文部科学省も、こんな答申を受けるまでもなく、学校教育の「イロハのイ」である、子どもたちの命を守るために、すぐにでも教員への安全教育の徹底を図るべきだ。地震に関して言えば、「とにかく早く、どこへ逃げれば良いか」ということを決め、教員が如何に的確に誘導するかという、ごくごく当たり前のことをやるということに尽きるのだ。それを、何年もかかって、何を教えるか、どうやって指導するか慎重に検討するという。まったく、バカも休み休み言え、と言いたくなる。

あの宮城県石巻市立大川小学校では、児童の7割である74人もの子どもたちが死亡・行方不明という悲劇を招いてしまった。報道によると、40分間も、どこへ逃げるかで、ああだこうだとやっていた。呆れてものも言えない。児童の列の前で教諭らが円になって話し合っていたのを見ていた6年の児童が、教諭の一人に言った。「先生、山に逃げた方がいいと思います」というと、「私にもわからない」と教諭が言った。児童は「先生なのに、なんでわからない」と喰(く)ってかかったという。 緊急の事態に狼狽する教師を、児童がどやしつけたのである。何と情けないことか! こくなバカみたいな話を聞くにつけ、子どもを亡くした親たちの悲しみはどれほどのものか、察するに余りある。

思い出したことがある。
今から30年ほど前、息子が小学三年生の時、台風が来たら農家の人はどうすれば良いかという先生の問いに、「品種を改良する」と答えた。しかし、正解は「稲を見に行く」だったといい、見に行くことは危険だと思っていた息子が納得出来ずにいたので、妻が先生に問い合わせたところ、三年生レベルの答えとしては「見に行く」が正しいということだったので、呆れたものだった。こんな事に、学年によって答えが違うはずもないというのに。

文部科学省よ、大川小学校の悲劇を繰り返さないためにも、子どもたちの安全確保をどうするかなどは、最優先で考えておかなければならない事であり、何年もかかって検討するような時間はないのだから、「バカバカしい答申」など、待つまでもなく、明日にでも対策を講じるべきだ。

中央教育審議会の名簿は下記アドレス。http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/meibo/1311687.htm

何の説得力もない小沢氏の最終弁論

2012-03-20 15:07:36 | Weblog

陸山会事件の公判が結審した。最終弁論で、小沢一郎氏は「検察が違法不当な捜査を行い検察審査会を起訴議決へ強力に誘導したことが公判で鮮明になった。私はいかなる点でも罪に問われる理由はない」「国民を冒涜している」などとも主張した。

しかし、小沢氏の反論はというと、何の説得力もない。
小沢氏は、また「自分は天下国家を論ずるのが仕事だから、収支報告書は見ない。秘書に任せている」「現金4億円については記載の必要がない」「私には一点の曇りもない」などと強弁しているが、政治資金規正法については、政治家本人がきちんとチェックしなければならいものなのだ。上司としても失格だ。小沢氏は、よく「民主主義を根付かせるのが私の仕事だ」などと強調しているが、法律を守らずして何が民主主義か!

確かに、東京地検特捜部の検事が虚偽の捜査報告書を作成していたことは許されないが、それらを差し引いたとしても、小沢氏の説明は、二転三転するなど全くクリアになっていない。従って、国民の7~8割が小沢氏の説明に納得できないのだ。今までの経緯をみれば、起訴されてしかるべきだ。

仮に、百歩譲って小沢氏が不起訴になったとしても、こんな古い政治スタイルしかとれない小沢氏は、すでに過去の人だ。今、党内議論の中心テーマである消費税についても、自分は会議に出ず、もっぱら夜な夜な若い政治家を集めては「もっともっと反対せよ」とハッパをかけている。かつて、「自分が変わる!」と言っていたが、何一つ変わってはいない。相変わらず、裏で政冶を動かしていこうとしている。

民主党内で、数だけは一定の勢力を保ってはいるものの、有力な人材は、ほとんどいない。「選挙でお世話になったから」という程度のつながりでしかなく、政策や人間的な魅力があるからついていくというのではないのだ。だから、政治のイロハさえ分かっていない連中が小沢氏にくっついているだけだ。テレビで「側近中の側近」だと紹介されて出て来る顔ぶれを見ても、全くお粗末なものだ。

次期衆院選が遠からず行われる。国民が、今こそ、しっかりと政治家を見極めなければならない時だ。