北の旅人

旅行や、ちょっといい話などを。そして、時には言いたいことを、ひとこと。

「1956」-14歳の心象風景⑯

2009-07-21 10:44:19 | Weblog

<作文>

       赤ちゃんの生まれた時

                (K・S)

私は、学校から帰ってみると、店の方がいそがしそうでした。いつもなら、そういそがしくないのにと思いました。茶わんがあらってないので、私が、茶わんをあらっていると母さんが、「S子、おつかいに行っておいで」といったので、私はしぶしぶながら出かけました。

校長先生の家について、おばさんに「おねえさんはどうですか」と聞かれた時は、私はなにがなんだかわかりませんでした。おばさんは、「今日、6時になったら行きますからね」といったので、私は「はい」と返事をして、もううすぐらかったので、いそいで家に帰りました。

母さんに聞いたら「おねえさんが赤ちゃんが生まれる」と言うので、その夜いもうとと眠る時「女だといいな」といいながら、うれしくて眠れませんでした。

次の朝、私は「女の子が生まれたか」と聞くと、母さんが笑いながら「男だよ」といったので、いもうとと、「うそだ」というと「ほんとうだ」といったのでがっかりした。

でも今では、笑うようになり、とてもかわいくなりました。いもうとと、二人で赤ちゃんの取りやっこをするので、母さんによくしかられます。赤ちゃんは、お風呂にいれると、とても喜びます。

         ☆        ☆ 

甥っ子、姪っ子というのは可愛いもの。私には2人の姉がいたので、よく分かる。その一人の姉には、3人の息子がいるが、その甥っ子たちは皆結婚し、子どももいる。

わが家には30代の一人息子がいて、独身。その姉夫婦は、息子が小さい頃から可愛がってくれていて、夏休みなどは遠く離れていたが、1週間ぐらい連れて行ってくれたものだ。息子は今、東京でサラリーマンをしているが、地震や火事などがあると、わが家に電話をしてくるほど心配してくれる。

今年の夏休み、息子が東京から帰省することになり、友達と一緒に北海道のK市(姉夫婦が1時間足らずのところに住んでいる)などを観光してくるということに。そのことを姉に話すと、「17年も会っていないので、ぜひ会いたい」という。

当日は雨だったが、K市まで車を走らせ息子に会いに来てくれた。2時間ほど、焼き肉をご馳走してくれて、楽しい時間を過ごしたと、姉から報告の電話があった。

そして、息子に「K君を、うちの4男だと思っているから」といってくれたのだという。ありがたいことだ。前後して、息子からメールが入り、「結婚の話ばっかり(笑)」と書いてあったが、「うちの4男」ということには、まんざらでもなさそうだった。

姉夫婦は、70代だが、「今度いつ会えるかな~」と、名残惜しそうだったという。結婚の話など耳の痛い話を親以外から聞くのも、たまには必要なことだし、親の他にも自分を気遣ってくれる人がいるということを感じることも大事なこと。姉夫婦に感謝!だ。