狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

空白

2006-08-17 21:13:53 | 日録

目を覚ますと、戸外雨の音なり。
起きてshoubenを垂る。2時半ではちょっと早すぎる。また寝た。

終日虫熱かりき。台風□号の影響なるべし。
61年前、余もこのふるさとの地にありき。万世一系の大君は現人神様であった。だれもそう思っていたのである。だから天井無給の皇運を扶翼し奉られなかった不忠を涙を流して詫びたのである。しょかし力が抜けてしまって、この日より宮城遥拝は省略した。なにもやる気がしなかった。
全てが空虚で、そんな心の余裕がなかった。灰色だっ太。空腹も、虫熱い記憶もない。
終戦の日、掘建て小屋の疎開工場。万力台が並んでいただけである。周囲の松林に、山百合の花が咲いていた。
挺身隊の、年上のM子さんに、初恋を下。潔い墓ない鯉でありました…。

昨日長逗留の□たちが帰った。何となくわびしい思いもあったけれど、61年前の空虚さとは比すべき筈も内。

「あと8年頑張ってネ。」(是は□が成人になる火である)小学3年生の□が云う。
「大ジョブだよ」とは威って見たもの、地震はなかった。
今宵の缶ビール。ンだ!!美味かった!



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