狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

咳をしても一人

2006-03-28 20:28:05 | 日録

荷風全集「14巻」が見つかって、宝くじが当たったような感激を味わった。
そうしたら、何と!「28巻」も欠本だったのである。慌ててしまった。

荷風全集全28巻46版 1962.12~1965.8しかし、これも簡単に見つかったので即刻注文した。(参照)
次の、
荷風全集(第2次)29巻46版1971.2~1974.6.更に
荷風全集新版・全30巻品切重版未定。
こんな本購う人あるんだなぁ。オレは28巻本で沢山だ。29巻も30巻にも全く魅力がない。
(岩波書店70年 1987年3月 岩波書店)より抜粋。
 1962年12月。5《荷風全集》刊行開始。全28巻。永井荷風の間には、かつて全集刊行について了解が成り、一時、原稿の類をすべて岩波書店の保管に託されたこともあったが、その後不幸にも意思の疎通を欠いて沙汰止みとなり(1940年4月30日の記事参照)、戦後の全集は中央公論社から出版された。

荷風氏の没後、著作権を継承された遺族は、種々の事情により全集刊行の出版社を決定されず、懸案となったまま3年を経過したが、最後に1962年に入って岩波書店を選定、正式に全集刊行の希望を申し出られた結果、著者没後の全集が岩波書店によって、編纂・刊行されることになったのである。

岩波書店は荷風氏と少なからぬ関係を有する佐藤春夫・久保田万太郎・堀口大學氏などの示教を仰いで別巻を定め、校訂は荷風氏の文学研究者として知られる稲垣達郎・竹盛天雄両氏に委嘱した。在来の全集に未収録の戦後の作品のほか、多くの小品・断片等も新たに蒐集され、特に世の注目するところとなっていた大正6年より没年に至るまでの日誌が原型のまま収録されされることになって、全集としては全く面目を一新するに至った。(1965.8.14完結)

井蛙の見るところ3尺の天に過ぎず、なりけるか。

咳をしても一人
放哉

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