狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

男の料理

2008-05-12 21:15:17 | 日録
           
「男の料理」と、さもその道の通人のような表題で書き始めたが、筋を取ったあとは、どうしたのかはさっぱり分からない。世の中には「企業秘密」というものもあり、あまり勘ぐりたくない。内部告発すべき問題でもない。
即ち、男のやることは、蕗の筋を取るところ迄である。
蕗料理のレシビを読むと、茹でたり塩もみをして皮をむくと大概はうたっている。
それが小生には納得いかない。
どだい筍であれ、山蕗であれ、茹でてしまいば春の季節の香りは吹っ飛んでしまうだろう。その旬の香りを蕗に求めるのであって、それを茹でて取ってしまったら、あんなもの美味いと言う方がどうかしている。
美味いものを食するには、手が灰汁で黒くなる位は致し方がない。
だから、そこまでは男のやる仕事なのだ。ひとつだけ云いたいことは、茎は手で千切ると細かい筋までとれるので、包丁で刻んでダメ。
ボクはこれまで3回も食した。
そのたび、茎が堅くなっている。もう旬は終わったのかも知れない。美味いものはは小さいうちに一刻も早く処理すべきものであるとオレは思っている。

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