狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

わが村ところどころ

2008-04-07 13:26:59 | 日録
        
 村の(正確にいえば「町」であるが)Y字路、T字路など道が二叉に分かれている野道にみられる「ざかまた」の卒塔婆である。最近は数少なくなってしまったが、このようにあることは確かである。
広辞苑(第5版)に依れば、
【犬供養】栃木県で、難産で死んだ犬供養をすると人の出産が軽くすむといって、女が集まって行う供養。とあるが、おなじくらいの大きさの国語辞書「大辞林」「大辞泉」には載っていない。
 ネットで検索しても、この奇習は栃木、茨城、千葉あたりに限られているようだ。しかしわがイバラッケンでも、安産を願うべき若い女性達は、もはや「産む機械」ではなくなってしまったし、供養のため集まるなどという機会は全くない。
 いま続いているこの犬供養は、専ら安産には関係ない超熟年の、おば(ぁ)ちゃん達の3月の年中行事になっているらしい。