狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

無料廃棄本嬉遊譚

2005-11-04 11:44:10 | Weblog
昨日の文化の日、午後3時から図書館前で、不要として廃棄する図書、雑誌、絵本などを一般人に無料配布になるイベントがあった。小生の知る範囲では、よほど以前から毎年行われていて、これまでも気がついた時はそのたび参加してきた。当日はすぐ側にある体育館・公民館内で芸術祭として、一般町民の書、画、写真、陶芸、手芸、盆栽展等が開かれているから、その見物を兼ねての所用である。

定刻30分ぐらい前から図書館前に長蛇の列が出来た。
小生は先ず14番の整理券を頂いた。一人5冊なので、やや時間を置いてから又列に加わり、3回並んで15冊の配布を得た。2回目は172番 3時近くになると、フリーパスとなった。
勿論小生は、そうしても良いのかどうか確めてから、行列に加わったのである。

思いがけない本が手に入った。しかも今年は廃棄済の紙片も貼ってないし、パンチも打ってなかった。小生にとってはまさに掘り出しもの市に参加した気分であった。

・復刻版大正大雑誌
  吉野作蔵・大山郁夫・与謝野晶子・レーニン・ウエルズ・内田良平・小山内薫・有島武郎・芥川龍之介・大杉栄・西田幾多郎・宇野浩二・大隈重信・後藤新平・新渡戸稲造・島村抱月・浮田和民・高浜虚子・アムンゼン・中村鴈治郎・嘉納治五郎・菊池寛・平塚らいてふ・柳原白蓮・森律子・(他56氏略)

・復刻版昭和大雑誌戦前篇・戦中篇 2冊 いずれも 昭和53年6月~9月発行
流動出版(株)月報付きである。

・記録現代史日本の百年(2回で全巻揃う)
①新しい開国(1952~60)
 ②廃墟の中から(1945~52)
③果てしなき戦線(1937~45)
④アジア開放の夢(1931~37)
⑤震災にゆらぐ(1923~31)
⑥成金天下(1912~23)
 ⑦明治の光栄(1900~12)
 ⑧強国をめざして(1877~89)
 ⑨わき立つ民論(1877~89)
⑩御一新の嵐 (1861~77)
著者代表鶴見俊輔  筑摩書房(神田小川町2の8)昭和42年1月~10月
 
・太平洋戦記 ガダルカナル 辻 政信  河出書房昭和42年11月第3版

・陸戦史集11 旅順要塞攻略戦 日露戦争 陸幹校(旧陸大)戦史教官執筆 陸戦研究普及会編 原書房 昭和44年5月初版
の15冊である。
 
序でだが、過去に同様なイベントで入手した本のうち、身辺に散らかっているのを拾い出して無差別に抽出したものを列記すれば、

・河上肇獄中往復書簡集上、下 一海知義編  岩波書店
・側近日誌 木下道雄  文芸春秋
・相聞 文学者たちの愛の軌跡  近藤富枝   中公文庫
・色道諸分 難波鉦 遊女評判記 酉水庵無底居士作 中野三敏校注 岩波文庫
・摘録鸚鵡籠中日記上・下 元禄武士の日記  岩波文庫
・里見随筆集 紅野敏郎編  岩波文庫
・草野心平詩集 入沢康夫編 岩波文庫

これ等の24冊全冊一応は目を通してある。  以上