呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

ペットの葬儀屋

2012年04月08日 | 日記

 ペットを飼ったことがないので日本でも同じようなものがあるかどうか知らないのですが、ペットの葬儀屋さんです。これは深センの業者の写真です。

 

 

 火葬する前に体をきれいにしています。ちなみに大きさによって値段が変わりますが、最低700元です。

 

 

 火葬場です。費用は1000元くらいするようです。

 

 

 火葬するときに一緒に燃やすものです。

 

 

 火葬した後に残った骨は骨壺に入れます。後ろのある紙は飼い主が死んだペットにつづった手紙です。

 

 

 天国で履いてもらう靴です。

 

  

 これはどういうところかわかるのですが、単語が思い浮かびません。わかりますよね。

 


蒼井そらさんが微電影に出演

2012年04月04日 | 日記

 2012年3月28日に北京で蒼井そらさんが出演した中国語の微電影《第二夢》という作品のプレス発表会での模様です。ちなみに微電影とは単純に翻訳するとマイクロムービーですが、短期間・低予算制作の短編映画のことで、長くても30~40分くらいのショートドラマのようなものです。さて、この発表会で蒼井そらさんが筆で作品名を描くというパフォーマンスを行いました。しかしこの写真、かなり胸元をアップしてます。蒼井そらさんが中国で人気が出たことに関してはいろんな人が研究していますので、興味のある方はそれらを探して読んでいただくとして、まあこの写真を見る限りはセクシー路線は人気が出た要因の一つであることは間違いないといえるでしょう。AV女優ですからね。この間紹介した2012年上海国際成人展に何人かAV女優が来ていて、彼女たちがステージに上がっていた時はかなりの熱気でした。AVって日本のコンテンツとしてはアニメの次に強いコンテンツだったりして。


        

 

 と、いつもならここらあたりで終わるのですが、微電影についてもう少し掘り下げてみます。長くても30~40分くらいと上に書きましたが、私のイメージで申し上げますと昔日本でも放送していた「恋する日曜日」、「怪談新耳袋」のようなもの、もっと有名なものでたとえますと「世にも奇妙な物語」のようなオムニバスドラマが近いと思います。中国では動画サイトで流される比率が高いようで、企業によってはタイアップしてスポンサーとなっているところもあります。自社で作品を作っている動画サイトもある一方で、今後どのような方向に進むかはまだ模索中のようですが、この手のものの動きは早いので、何か仕掛けを行おうと考えているのであれば今から研究しておいた方がいいでしょう。


電子書籍リーダー「漢王」が苦戦中

2012年04月03日 | 日記

 中国の電子書籍リーダーで漢王というブランドがあります。中国で電子書籍リーダーといえば漢王(Hanvon)か盛大(Bamboo)かというくらいの知名度です、シェアは59.6%と断トツなのですが、結構業績がしんどいようで、四半期ベースで5期連続の赤字となっており、株価も70%も下落したという状況にあります。今日はなぜ漢王はこのように苦戦しているかについて紹介します。

 

 

1.競争激化

 まず、Ipadをはじめとするタブレットとモロにバッティングしてしまい、販売量・価格ともに影響を受けてしまったことが挙げられます。例えば、Ipad2が発表された後、アマゾンのKindleはIPadの4分の1にまで下がりました。漢王とて同じで、中国の電子ブックリーダーの価格は1500-2000元に集中していますが、Ipadが3000元足らずなので、機能の多彩さを考えると価格競争力的には非常にしんどい状況にあります。

以前電子書籍に関していろいろと調べる機会があったのですが、その時に思ったのは確かに電子書籍を読むことに重点を置いて製造された端末なので、読みやすいことは読みやすいのですが、Ipadと比べると機能的に見劣りすることは否めず、個人的にはあまり魅力的には思えませんでした。ということもあって、私はIpad2を愛用しています。ちなみに私のIpad2は大日本プロレスの伊東竜二選手のサイン入りです。

 

2.ポジショニング

 漢王の電子書籍リーダーは発売以来猛烈に広告を打つことでギフト市場に入り込み一気に7割以上のシェアを占めるに至りました。ここでのポイントはギフトというポジショニングです。電子書籍リーダーも発表された当初は物珍しさもありましたし、アップルも中国マーケットに切り込んでいなかった状況だったこと、国内の多くのメーカーも電子書籍について意識していなかったこと、要するに競争相手がいなかったこともあり一気にマーケットシェアを高めることができました。しかしその後低価格の電子書籍リーダーがマーケットに入ってくるようになった際に価格面で特段の調整を行わなかったこともあり多くの新ユーザーを取り込むことができなかったと言われています。価格以外にも、当初はギフトというポジショニングで入っていったこともあり、一般消費者への浸透という意味では弱かったとも言われています。ギフトとしての電子書籍リーダーもタブレットにとって代わられるようになり、大画面のスマートフォンにもとって代わられるようになってしまい、そうした動きに対抗することができず業績が大きく悪化してきたと言われています。

 

3.端末への過度の依存

 電子書籍リーダーは端末なのですが、コンテンツよりも端末に重点を置いてしまったことから継続的な利益計上が難しかったと言われています。確かに漢王のコンテンツは他社と比べて見劣りしています。アマゾンのKindleは30万冊の電子書籍を持っていることが大きな勝因と言われています。中国国内に目を向けるともうひとつの電子書籍リーダーBambooを持つ盛大のコンテンツは非常に充実しており、300万作のオンライン小説、1万作近くの伝統図書、毎日のように現れる6000万文字の新たなオリジナルコンテンツを含む500億字のコンテンツを有しています。またコンテンツサプライヤーにプラットフォームを開放することでコンテンツをより魅力的なものとしています。

 一方で漢王は電子書籍リーダーというハードに強みを持つわけですが、これがゆえにモデルチェンジを図る障害となり、コンテンツがおろそかになってしまったと言われています。漢王の持つコンテンツは電子書籍で3万冊しかなく、盛大と比べると優位性があるとは言えません。漢王もコンテンツが重要だとわかってはいるようですが、現状はそのような動きが十分に見られず、体制的にもそれに向けてのものとなっていないようです。

 

 漢王と盛大の違いは「端末」VS「端末+コンテンツ」の戦いといえ、単純に武器の多い方が勝つという形になってしまってます。結局ハードだけだとしんどいということがいえ、いうならばパソコンよりもパソコンソフトの方が付加価値も高く儲けも多いというのと同じといえるでしょう。電子書籍の販売を開始したECサイトの当当網が独自のデバイスを発表するほか、アマゾンのkindleも中国に上陸すると言われており、漢王にとってはますます苦しい戦いを強いられるでしょう。