日本はついこの間まで年金問題で騒いでいたが(まだ収まったわけではないか)、ここ中国でも年金に関する大きな動きが出てきた。中国では社会保障の一環として養老保険というものがある。企業と従業員が養老保険料を共同で支払い、将来的に従業員が養老年金を受け取るものだ。要するに日本で言うところの年金とほぼ同じと考えればいいだろう。中国では養老保険を納付する義務があり、それ自体は別に普通のことだが、なんと地区を跨って他の会社で勤務すると、前の会社で積み立てていた養老年金を移転して累計することができなかったのだ。そのため、多くの労働者が本来享受できるであろうはずの養老年金を受け取れない、養老保険料を払いたがらない、というような問題があった。この問題がようやく解決される方向にある。現在《社会保険法》の草案が審議されており、養老保険の移転を制度化する内容が含まれている。目標としては2009年末には省レベルでの取りまとめを達成し、2012年には全国レベルでの取りまとめを達成しようとしている。これが当たり前の姿なのだが、あと4年で永年の問題がようやく解決できるということでよしとしよう。
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