呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

清明節の休日出勤手当て

2009年04月01日 | 未分類
  4月4日は清明節だ。これにより4月4日から6日までが三連休となる。考え方としては4月4日(土曜日、旧暦の清明当日)が法定祝日、4月5日(日曜日)が通常の休日、4月4日(土曜日)の公休日を4月6日(月曜日)に調整することでこの日も休日にするという形だ。
 
 清明節っていったい何?と思う人もいるだろうが、wikipediaで次のような説明がされている。
 
清明(せいめい)は、二十四節気の1つ。4月5日ごろ。および、この日から穀雨までの期間。
太陽黄経が15度のときで、万物がすがすがしく明るく美しいころ。三月節。
暦便覧には「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」と記されている。
さまざまな花が咲き乱れ、お花見シーズンになる。
中国で清明節は祖先の墓を参り、草むしりをして墓を掃除する日であり、「掃墓節」とも呼ばれた。また春を迎えて郊外を散策する日であり、「踏青節」とも呼ばれた。『白蛇伝』で許仙と白娘子が出会ったのも清明節でにぎわう杭州の郊外であった。また清明節前に摘んだ茶葉を「明前茶」、清明から穀雨までの茶葉を「雨前茶」、穀雨以後の茶葉を「雨後茶」という。中国で緑茶は清明節に近い時期に摘むほど、香りと甘みがあり、高級とされている。
沖縄県では「しーみー」と発音して、中国の風習と同じく墓参りに行くが、墓の前で親類が揃って食事を楽しむ風習がある。清明祭ともいう。 
 
  上海市の人力資源社会保障局が4月4日(清明)に労働者に休日出勤を課す場合、労働者本人の日給または時給の300%を支給すること、5日(日曜日)、6日(月曜日)に休日出勤を課す場合、労働者に振替休暇を手配することで時間外給与を支給しなくともよく、もし振替休日を手配しない場合、労働者本人の日給または時給の200%を時間外給与として支給すること発表した。
 
  総合計算勤務性及び不定時労働制を行っている場合は次のようになる。

総合計算勤務制
総合計算する工数周期内の実際の勤務時間が法定標準勤務時間を超過する部分は時間外給与とみなさなければならず、雇用単位は労働者本人の時給標準の150%を時間外給与として支給しなければならない。もし雇用単位が法定祝祭日に労働者に勤務を手配した場合、労働者本人の日給または時給の300%を時間外給与として支給しなければならない。
 
不定時労働制
雇用単位が法定祝祭日に勤務を課す場合も、本人の日給または時給の300%で時間外給与を支払うこととしている。
 
 
  時間外給与のコストが非常に大きいということが一目瞭然なわけだが、お金よりも休みを優先する人は少なくない。皆さんの会社ではどれだけの人が清明節に出勤しますか?
 
  なお、労働部門の解釈では時間外給与計算の基数は必ずしも労働者の全ての給与ではない。基数を確定するにあたり以下のようなケースに分かれる。
  
 
労働契約において給与に約定がある場合
 
労働契約で約定している労働者本人が所在する持ち場に対応する給与標準で確定
 
労働契約で約定していない場合
雇用単位と従業員代表が集団協議を通じて集団契約の中で明確にすることができる
 
雇用単位と労働者にいかなる約定もない場合
 
労働者本人の持ち場の正常な出勤月給与の70%で確定する。
 
  注意すべきは上述方法で確定する時間外給与の計算基数が最低給与を下回る場合は最低給与をベースに計算するという点である。
  
  結局のところ、計算方法は次のとおりになる。
 
 
4月4日(清明当日)
 
時間外給与
=時間外給与の計算基数÷21.75×300%
  
 
4月5日・6日
 
時間外給与=時間外給与の計算基数÷21.75×200%
  
  (日給は月の給与計算日数を21.75日で計算し、時給は日給をベースに8時間で割る)

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