呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

(9/13:上海)無料日本語パネルディスカッション「中国経済の行方」開催

2013年09月09日 | 日記

 一件イベントをご案内させていただきます。直前の案内になるのですが、ご都合のつく方は是非いらしてください。

 

 9月13日、17:00より、銀河賓館にて無料パネルディスカッション「中国経済の行方」を開催いたします。パネラーは。パネラーは習氏が総書記就任後初めて意見交換した外国人20人の中で、日本人として唯一参加した金融経済専門家、中信証券マネージングディレクターの徳地立人氏と株式会社TNCソリューションズ代表取締役の呉明憲氏、モディレーターはMANBU[ メディア漫歩]上海漫歩創媒広告有限公司総経理の安永博信氏。1時間の白熱のディスカッションと1時間の質疑応答が終了したら、そのまま同じ会場で有志による情報交換会を予定いたしております。(情報交換会のみ有料です。参加費250元、領収証あり)

 

講演タイトル: 「中国経済の行方」

 

講演内容概要

前半 20分: 徳地氏による中国経済、外交、金融などの総合的分析発表

    40分:モディレーターの判断に従い、2人のパネリストが白熱のトークを繰り広げる

質疑応答60分: 皆様のご要望に基づき通常30分のところをもう30分延長

 

開催日:2013年9月13日(金)17:00-19:10 (続けて19:20-21:00 有料情報交換会)

会場:銀河賓館 宴会場(上海 長寧区 中山西路888号銀河賓館)TEL:021-62755888

会議室名名:宴会庁(1/3庁)

費用:無料

講師:徳地立人氏、呉明憲氏

モディレーター:安永博信氏                                       

日程:16:30-17:00 受付

   17:00-17:10 開会の言葉、ショートプレゼンテーション

   17:10-18:10 パネルディスカッション

   18:10-19:10 質疑応答

   19:20-21;00 情報交換会 (有志のみで開催、会費250元)

使用言語:日本語

対象:日本語を解する方

定員:200名

締め切り: できるだけ事前メールでお知らせください。難しいようであればお名刺をお持ちになって直接会場へお越しください。

申し込み先:大上智子 tomokooue@ckgsb.edu.cn 

(ご不安な場合はお電話ください  MP:18600158594)

必要記入事項:お名前・会社名・役職名・メールアドレス・携帯電話番号

 

(講演者各位紹介) 

 

徳地立人氏

中信証券 マネージングディレクター

1976年北京大学中国文学学部卒業、1985年スタンフォード大学東アジア研究センター修士取得。1980年より日本大和証券にて国際金融部中国担当、大和証券アメリカ投資銀行部副総裁、大和証券香港執行副総裁、北京代表処首席代表、大和証券シンガポール社長、シンガポール投資銀行協会副会長等を歴任後、2002年6月より中信証券股份有限公司副社長兼投資銀行委員会主任(インベストメントバンキング・M&A業務、債券業務を統括)、2005年よりマネージングディレクター兼投資銀行委員会主任(担当同上)、中信証券国際有限公司会長に就任。その他の役職、北京大学国際OB会理事、清華大学公共管理学院産業発展及び環境ガバナンスセンター理事。

2009年9月、中華人和共和国国家外国専門家局から「友誼賞」を受賞。

 

呉明憲氏

株式会社TNCソリューションズ 代表取締役

(省略)

 

(モディレーター紹介)

安永博信氏

MANBU[ メディア漫歩]上海漫歩創媒広告有限公司総経理

1959年生まれ。東京大学教養学科卒業、米国コロンビア大学MBA課程修了。日本郵船、リーマン・ブラザーズ投資銀行、ヤオハン中国での勤務を経て、1999年上海漫歩創媒広告有限公司を設立。中国でメディア事業を幅広く展開し、現地の日本人ビジネスマンや中国政府・経済界に豊富なネットワークをもつ。


中国のショッピングモールが2025年には1万越え

2013年09月09日 | 日記

 データにより数字が少し異なりますが、経済観察報によりますと、中国で開業しているショッピングモールは3100あり、これが2015年には4000に達すると言われています。そして、2025年までにはさらに7000増え、10000を突破すると予想されています。中国には320の地級市がありますが、平均すると10年後にはそれらの年に平均して30のショッピングモールがあるということになります。凄いと言えばすごいのですが、あまりにも急激な増加ぶりが気になるところです。

 

 気になるのが空室率ですが、これが上昇してきています。2011年の二線都市のショッピングモールの平均空室率が10.2%、2012年にはこれが10.5%に上昇しています。中国の不動産バブルを語るときに、入居者が全然いないマンションを幽霊マンションと表現することがあるのですが、幽霊ショッピングモールと呼ばれるようなのも出てくるかもしれません。代表的な二線都市の瀋陽の空室率は17%、成都が16.2%、そして一線都市の広州では10.2%。広州は2011年時点では空室率はわずか4%だったのにあまりにもな急上昇ぶりです。

 

 一線都市の次は二線都市、二線都市の次は三線都市という動きになるのは必然かと思いますが、ショッピングモールに関しては二・三・四線都市に進出していたのがまた一線都市に戻るという動きが見られています。とはいうものの、一線都市は競争が厳しいのは分かりきった話で、例えば上海では開業しているショッピングモールは既に100を超えており、一人当たり面積で言えば2㎡を超えていますが、これは国際水準と言われている1.2㎡を大幅に上回っています。空室率で見ても一線都市では2011年には7.9%だったのが2012年には8.4%に上昇しており、北京・上海・広州といった一線都市では少なくとも2-3割は経営状況がかなり悲惨だと言われています。こういうこともあって、新しく開業するショッピングモールに対してテナント側は慎重になってきているとのことです。立地のいいところだとそういうこともなく、テナント誘致の担当者もかなり横柄だとは聞きますが。。。

 

 ショッピングモールの数が増えれば増えるほど、そのレベルや客層にもばらつきが出てくるでしょうから、これからはとりあえずショッピングモールに入居するというのではなく、テナント側もそのショッピングモールの実力を見極める時代に入ってきていると言えるでしょう。