先日有機食品の展示会に行ってきました。外見だけではわからないのですが、少なくとも切れにラッピングしているだけで良さげに見えました。
農産品には普通、無公害、緑色、有機の4種類があり、有機食品認証が食品の品質の認証として最高レベルにあります。生産と加工の過程において農薬、化学肥料、除草剤等の人口合成物質の使用を禁じるほか、土壌、空気、水等の環境品質にも非常に高い要求があります。しかしながら、この有機食品の認証自体に問題があるのではないかという次のような見方があります。
1.一部の認証機構の管理が乱れており、製品の環境報告を卒業したばかりに資質のない学生に任せている。
2.有機食品の高利益に目がくらみ、認証過程の中でウソの内容を盛り込む
消費者の中には有機と天然の区別がついてない人もいますが、有機食品には上にも書いたように厳しい要求があります。具体的には2004年に公布された《有機食品認証管理弁法》に則る必要があります。同弁法に則り審査機関の審査に合格し、有機認証を得た後に、且つ販売するそれぞれの製品に国家で統一された有機認証レベルと認証機構のマークを貼り付ける必要があります。これの有効期限は1年なのですが、そもそも認証された時期の表示すらないケースもあるようです。そして認証機構はお金さえもらえば認証してしまうというケースも見られるようです。
こんな状況なので、中国産の有機食品は信用がなく、中国で生産できなくはないと思ってもあえて海外から輸入しているというのが以前に見学に行った台湾系の有機食品業者のお話でした。
しかし、金さえもらえばなんとでもするとなると、そもそも認証機構の存在自体が問題ですねえ。いちおう《有機食品認証管理弁法》の中で、「国家認監委が確定する認可機構の認可を取得した後に、有機製品の認証活動に従事することができる」となっているんですが、これ自体がいい加減なんでしょう。中国食品農産品認証情報システムが示すところによりますが、現在全国に20余りの有機食品認証機構があるようですが(めちゃめちゃ少ない!)、これ自体が怪しいとなるとどうしょうもないですねえ。