大洗町より海岸に沿って北上すると、ひたちなか市平磯町に着く。
平磯から磯崎にいたる海岸には、東へ30~40度傾斜した岩礁が連続し、
これらは、「那珂層群」と総称される中生代白亜紀の地層である。
およそ8,000万年前頃の大陸棚斜面において形成された
タービダイトからなる砂岩泥岩互層が、その後の隆起に伴って
緩やかに傾斜し、さらに、礫岩、砂岩、泥岩からなる中から
軟らかい部分が海食によって削られて、「鬼の洗濯板」状になった。
当時の海に生息していたアンモナイト、モササウルス、
ウニ、二枚貝、サメなどの化石も発見されており、
特に異常巻アンモナイトの群棲地として有名である。
アンモナイトの発見は、茨城県内初の中生代の地層の発見となった。
茨城県指定天然記念物に指定されている。
日本最古とされる5億年前の地層から現代における多様な
地質を有する自然公園である。
平成22年2月に、茨城県北ジオパーク推進協議会が発足し、
平成23年4月に申請し9月に日本ジオパークネットワーク
への加盟が認められた。