水戸の梅まつりが近づいた。
混雑を避けて先日、弘道館へ行って来た。
弘道館は1841年に水戸藩第9代藩主・徳川斉昭によって創設した藩校。
近世日本の教育遺産群として日本遺産にも登録された弘道館である。
「教育によって人心を安定させ、教育を基盤として国を興す」と云う
建学の精神の下、儒学教育を礎に文武を磨く教育機関として機能した。
現存する日本最古の学校・足利学校跡(足利市)や、日本最大規模の
私塾・咸宜園跡(日田市)、江戸時代の庶民教育を担い唯一国宝の
講堂を擁する旧閑谷学校(備前市)と並ぶ近世日本の教育遺産群として
その価値を認められた。
なお、その中の正庁・至善堂・正門は、国の重要文化財に指定されている。
2011年3月11日発生の東日本大震災で甚大な被害を受けた。
このうち「弘道館記」を刻む弘道館記碑は2013年に修復が完了したが、
その際、1953年修復時に本体背面に施されたコンクリートが
除去されてそれ以前の姿にほぼ復元された。
(kurakameさんが弘道館の修復の調査に来たようだ)