'92.5.11(MON)
会議参加登録をすませた。
M氏は主催者の企画したバスツアー見学へ行った。
私は国際免許証を持って来たので、レンタカーを借りてドライブをした。
車はフォードのコンパクトカーだった。
ホテルから見えるサンディア山(Sandia Peak)へ向かったが、道が分からなくなり
麓の近くのスーパーで山の頂上に行く道を尋ねた。
店の主は「この裏の方にも道路があるよ」と云って地図を書いてくれた。
意外に簡単に国道(40号)へ出へ行くことが出来た。
左ハンドルで運転するのは初めてだから、慣れるまでゆっくり走った。
非常に大きなトラックが猛スピードで追い抜いていった。
ブシュと不気味な音を立てたタイヤの破片が飛んでいった。
直撃を受けたらどうなるだろう?
トラックはタイヤを沢山付けているので、パンクなんか平気だろうが
破片に直撃されたら大変だ。
暫く、走っているとサンタ・フェへの裏街道、トルコ石街道の標識(14号)が見えた。
(Turquoise Trail)
果てしなく続く山道、山に少し近づいたがサンタフェは未だ先の方だ。
何となく心細くなり今日の試運転は中止にして、日暮れ前にホテルへ戻ることにした。
岩陰にギャングが 西部劇を思い出した。
ホテルへ帰る道路を一寸間違えて空軍基地に入ってしまった。
100mも門を通過しただろうか? 様子が変だと気が付いてすぐに引き返した。
門に戻ると軍服を着た守衛が居たが、私が堂々と通過していったので関係者と思ったかも知れない。
問題にしていないようだった。
基地に迷い込んだので厳しく尋問されると思い、その前に
「私は昨日、日本からここに来た。ドライブをしていたら道に迷って
基地に入ってしまった。ホテルへ行く道が分からないので教えて欲しい」
守衛の軍人は「俺は沖縄に長く駐留していた。日本語は話せないが、日本は懐かしい!」
と云いながらホテルまでの地図を書いてくれた。
無断に門を通過したが、何の咎めもなく無事にホテルへ着いた。
(サンタフェへ行くターコイズ・トレイルの風景を車内より撮影した)