極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

男子厨房に立ちて「環境リスクを考える」③

2021年06月24日 | 環境学・環境思想



彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救った
と伝えられる "招き猫”と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦
国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編成のこ
と)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。愛称「ひこにゃ
ん」。

 
                      
19 子 張  しちょう
---------------------------------------------------------------
この篇は、すべて、孔子の弟子のことばである。
「小人の過つや、必ず文る」(8)
「大徳は閑を蹟えず、小徳は出入して可なり」(11)
「君子は下流に居ることを悪む。天下の悪、みなここに帰す」(20)
「君子の過ちや、日月の食のごとし。過つや人みなこれを見る」(21)
---------------------------------------------------------------
15.わが友、子張は、たいていのことならやってのける。それでも、
まだ仁に達したとはいえない(子游が曰わく、吾が友張や、能くし難
きを為す。然れども未だ仁ならず)。

子游曰、吾友張也、爲難能也、然而未仁。
Zi You said, "My friend, Zi Zhang, can manage difficult matters.
But he is still not benevolent."

 

【ポストエネルギー革命序論 309:アフターコロナ時代 119】  
  現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散の時代」

● 境リスク本位制時代を切り開く


太陽光と微生物の力を使えば食料の生産性10倍向上
日本では緑藻の培養は実用(=商用)段階にきているが、ドイツでも同
様の研究が進んでいるとの情報が広報されている。ドイツのマックス・
プランク研究所の研究の概要はつぎの通り。
意義
タンパク質やその他の栄養素が豊富な微生物バイオマスの栽培は、農業
の負の環境フットプリントを軽減しながら、食料安全保障を達成する上
で重要な役割を果たすことができます。ここでは、太陽エネルギーを使
用して、直接の空気捕獲から得られた大気中のCO2を 人間や動物に栄養
を与えることができる微生物バイオマスに変換することに関連する効率
を分析します。微生物食品の生産は、関連するすべての太陽放射照度レ
ベルで、土地面積あたりのカロリーとタンパク質の収量の点で、主食の
農業栽培よりも優れていることを示す。これらの結果は、微生物の食物
が増加する人口を養うことに実質的に貢献することができる。

【要約】
人口増加と食生活の変化は、環境にますます圧力をかけている。したが
って、持続可能な境界内で世界を養うには、天然資源を利用する方法に
革命を起こす必要がある。微生物バイオマスを培養して、タンパク質が
豊富な飼料や栄養補助食品を生産することができる。これらはまとめて
単一細胞タンパク質(SCP)と呼ばれます。それでも 土地利用とエネル
ギー効率の観点から、従来の農業と太陽光発電駆動の SCPシステムとの
定量的な比較はまだできていない。ここでは、太陽エネルギーを利用し
て空気と水からSCPを生成するエネルギー効率を分析。このモデルには、
太陽光発電、二酸化炭素の直接空気捕捉、電子供与体および/または微生
物増殖のための炭素源(水素、ギ酸塩、またはメタノール)の電気合成、
微生物培養、およびバイオマスとタンパク質の処理が含まれる。土地の
単位あたり、SCP生産は 他の主食作物と比較して、10倍以上高いタン
パク質収量と少なくとも2倍のカロリー収量に達することができること
を示す。全体として、この定量分析は、従来の農業生産を補完し、世界
規模で資源効率の高いタンパク質供給をサポートする、太陽光発電駆動
の微生物食品の将来の可能性の評価を提供する。

食料安全保障は、今世紀に人類が直面する重大な問題です。人口増加と
動物ベースの製品の消費増加の複合効果は、2050年までに世界の生産に
深刻な挑戦をもたらす可能性のある食品の需要の急増を引き起こすと予
測されている。さらに、気候変動の地域的影響は、多くの国で将来の食
料安全保障に脅威をもたらす。歴史的に、食糧供給は需要の増加ととも
に拡大したが、作物の主要な改善は、生物学的制約に近づくにつれて現
在減速している。同時に、食料生産は現在、地球の陸面の3分の1以上を
占めており、すでに大きな環境負荷をかけているため、農地の拡大によ
る供給増加の可能性は限られている。したがって、食料安全保障に取り
組むには、社会の変化と、従来の農業を超えた世界の食料システムの革
新が必要。現在の研究では、この地球規模の課題に対処するのに役立つ
微生物の培養の可能性を探る。

微生物バイオマスまたは単一細胞タンパク質(SCP)としてよく知られ
ている微生物バイオマスに由来する栄養豊富な食品の生産は、植物より
も効率的に水と窒素を利用するため、環境への圧力を悪化させることな
く食料安全保障に取り組むための有望な手段を提供す。いくつかの企業
はすでに、動物または人間の消費を目的とした商業規模で、藻類、真菌、
または細菌に由来するSCPを生産している。これらの微生物を培養するた
めに使用される原料は、通常、農業由来のグルコースまたは化石由来の
メタンとメタノールのいずれかであるが、化石炭素と農地への依存を最
小限に抑える、より持続可能な代替案は、再生可能エネルギー(ここで
は太陽光発電)を使用して、大気中の二酸化炭素と水を微生物の電子供
与体として機能できる分子に変換する。以前の研究では、農業由来の原
料、化石燃料、そして最近では再生可能エネルギーを使用したSCP生産に
必要な土地が考慮されている。それにもかかわらず、完全に太陽光発電
主導の微生物食品生産の土地とエネルギー効率の包括的な評価はまだ不
足している。太陽エネルギーに焦点を当てることで、微生物を使用した
食料生産の可能性を、平等な競争の場での現代の農業と比較することが
できる。どちらの技術も同じ一次資源(つまり、土地、太陽光、水、肥
料)に依存による。より具体的には、この研究は、効果に焦点を当てて、
他のSCPシステムおよび従来の作物と比較して、単位時間および土地面積
あたりのカロリーおよびタンパク質生産の観点から、太陽光発電駆動SCP
(PV-SCP)システムがどのように生産的であるかを答えようとしたその
太陽放射照度はPV-SCPの収量に影響を与える。この定量的な比較は、飼
料と食料生産に向けた限られた土地資源の将来の配分を計画するのに役
立つ。

さまざまな電子供与体と代謝経路を考慮して、文献データを使用して、
太陽エネルギーを利用して SCPを生成できる全体的な効率を計算した。
バクテリアは原料の使用に柔軟性があり、他の微生物よりもタンパク質
含有量が高いため、バクテリアに焦点を当てることにした。 化石燃料へ
の依存を最小限に抑え、植物との公正な比較をサポートするために、す
べての炭素要件は大気からの二酸化炭素の直接空気捕獲(DAC)によって
満たされると仮定した。さらに、微生物培養用の主要栄養素の生産、バ
イオリアクターの攪拌と冷却、バイオマスとタンパク質の下流処理など、
他のエネルギー支出も考慮に入れた。PV-SCP技術は、カロリーとタンパ
ク質収量の両方の点で、従来の主食作物を大幅に上回ることができるこ
とを示している。


図1 太陽エネルギーからの単一細胞タンパク質の生産中のエネルギー
伝達の概略図。各変換ステップは、エネルギー効率ηに関連付けられて
いる。実効電力使用効率η*は、電子供与体の電気合成に使用される電気
の割合に対応します。残りの電力(赤い破線の矢印)は、CO2のDAC、主
要栄養素の供給、バイオリアクターの操作、バイオマスの下流処理など
のサポートプロセスに分配されいる。「排他的論理和」のひし形で表さ
れる、生産チェーンにおけるCO2のエントリポイントは、電子供与体の選
択によって異なる。水素が電子供与体として機能する場合(ケースA)、
濃縮されたCO2が、電気化学セルで生成されたH2およびO2とともにバイオ
リアクターに供給されます。電子供与体としてギ酸塩(ケースB)とメタ
ノール(ケースC)を製造する場合、CO2が電気化学ユニットに供給され
るが、バイオリアクターに供給される入力ガスは酸素のみ。いずれの場
合も、バイオリアクターに供給される酸素は(電気化学ユニット内の)
水分解に由来し、バイオリアクターのオフガスからのCO2はごくわずかな
エネルギーコストで直接リサイクルされると仮定。バイオリアクターで
の成長に続いて、収穫されたバイオマスは下流の処理に入る。目的の最
終製品に応じて、2つの生産シナリオが示される。動物飼料の生産では、
飼料の下流処理には、遠心分離と噴霧乾燥による水の除去のみが含まれ、
すべての細胞成分が最終製品に保持。人間の食品を生産するために食品
の下流処理には、核酸を排除するための2つの追加ステップ、ビーズミ
リングと精密ろ過が含まれます。これらは最終製品から非タンパク質性
成分を廃棄する。したがって、食品の下流処理には追加の補助エネルギ
ーが必要であり、ηfilterで示されるエネルギー損失ステップ(廃棄バ
イオマスの形で)が含まれる。

【結論】
SCP生産のエネルギー効率。太陽エネルギーを食品に蓄えられたエネルギ
ーに変換するPV-SCPシステムを次の4つの一般的なステップで検討する。
(図1)。太陽エネルギー→(1)電気→(2)電子ドナー→(3)バイオ
マス→(4)飼料/食品。太陽エネルギー→(1)電気→(2)電子ドナー
→(3)バイオマス→(4)飼料/食品。
太陽光発電と SCPを組み合わせた食料生産方法でどれだけの食料が作れ
るか試算したところ、1ヘクタールでタンパク質が年間15トン生産可能
だということが判明。実に520人の人々が1年間必要な分のタンパク質が
まかなえるとの結果が得られた。


図2.一方、最も効率的にタンパク質が生産できる大豆の場合、生み出
せるタンパク質は年間 1.1トン、人数にして40人分と、上記の生産方法
の10分の1以下という結果になりました。

研究チームによると、この論文では「大豆とタンパク質」に焦点を当て
たものの、「パーム油と微生物による食用油の生産」など、さまざまな
分野の食品と微生物を比較しても同様の結果になるとのこと。レガー氏
は「微生物は非常に応用が利くので、最終的には多種多様な食料や製品
を生み出すことができるでしょう」と話す。また、この仕組みは土地・
水・肥料の効率もいいため、日照量が多く肥沃な土壌を持つ土地以外で
も食料を生産することが可能です。一方、費用は食肉の数倍以上かかっ
てしまいますが、技術の発展や普及によりコストは下がると見込まれて
いる。

プロセス(1)は、太陽エネルギーを取得して電気に変換するPVソーラー
ファームに対応します。プロセス(2)は、電気エネルギーを電子供与体
および/または炭素源に蓄積された化学エネルギーに電気化学的変換する
ことを表している。プロセス(3)は、前のステップからの化学エネルギ
ーをバイオマスに貯蔵された化学エネルギーに変換する微生物の成長を
指す。プロセス(4)は、タンパク質のみを保持しながら、ヌクレオチド、
脂肪酸、および炭水化物を廃棄するろ過ステップについて説明している。
SCPが人間の食物として機能する場合、核酸の除去は非常に重要です。な
ぜなら、高濃度では、それらの異化作用が尿酸の蓄積を引き起こし、そ
れは容易に分解できず、痛風を形成する可能性があるからだ。人間とは
異なり、すべての家畜はこの効果を妨げる酵素ウリカーゼを持っている
ため、飼料生産に核酸の除去は不要。これらの各プロセスは、方法で説
明されているように、利用可能な測定値に従って計算する、さまざまな
エネルギー効率(ηpv、ηec、ηbio、およびηfilter(図1))に関連
付けられている。これらの4つのステップは、太陽エネルギーから食品
の生化学的貯蔵へのエネルギーの直接伝達を説明している。ただし、SCP
システムを操作するには、この線形チェーンに示されていないいくつか
の電力入力も必要であり、以下で説明する別の効率項η*を導入すること
でそれらすべてを説明する。たとえば、η*は、ステップ(2)または
(3)で必要なCO2を供給するDACの運用にかかるエネルギーコストを説明
する。レガー氏はこの研究結果について、『微生物食品』は非常に有望
なので、食糧危機の解決に大きく貢献するものの1つだと考えていると
話す。



尚、微生物が生み出すタンパク質を食品にする試みとして、イギリスの
食品メーカー・Quornが開発した「マイコプロテイン」がすでに登場し
ており、どんな味なのか実食した結果は以下から読むことができる。




男子厨房に立ちて「環境リスクを考える」③

相変わらず、ランチは面倒で、即席麺、冷凍食品に、納豆(かき混ぜず
米酢を加え粘稠性-ねばねば-をつくる)、ネギ・刻み野菜・ふりかけ、
鶏卵、ガレット/オムレツ風強精颪葫卵焼き(写真 左:パルメザンチー
ズ添え/右:サッポロ一番塩ラーメン)などですませているが、いずれ
も10分以内で準備は完了する(本当に食事シーンは便利に豊かに変化
している➲高付加価値を遂げている)。

  今日のランチ

例えば、プロトン凍結技術----急速凍結の環境下に均等磁束と電磁波を
加えて凍結(冷凍)することで、食品・食材の鮮度や食感、風味を維持--
--冷凍食品を劇的に変化させた(下図)。が、豚玉のお好み(味の素社)
は食感が大人しく、野菜のシャキシャキ感や豚肉のかりかり感などの工
夫が欲しい。尤も、ふりかけやシーグニングなどなどのアプローチで補
完する手あるが。兎に角、素早く出来ることが第一義なのがひとりラン
チの鉄則。


via RYOHO FREEZE SYSTEMS

この他に、①生ゴミに乾燥減量化➲ゴミ焼却場への回収、②生ゴミの
堆肥化、③ディスポ-ザ(粉砕化)➲下水道の終末処理場で、分別・
処理・発酵(生物処理)・堆肥化・➲燃焼・再エネがあるが。

【関連特許】
❏ 特許4848536:ディスポーザー 株式会社サンエイ
【概要】投入口に続く破砕室の底部に設けられた回転板を備え、水とと
もに投入された厨芥を破砕室で破砕して、回転板の下側に形成された排
出室に落下させ、排出室の側面に設けた排出口から排水管に排出させる
ようにしたディスポーザーが開示されているが、ディスポーザーの高さ
を小さくするとともに排出効率を向上させることができる。
参考特許: 特開2005-246234
しかし、回転板に取付けられた打撃刃と破砕刃との組み合わせにより厨
芥をそのまま打撃式に破砕処理するのみで圧搾作用を伴わないため、破
砕がやや粗雑で微粉砕レベルまでの破砕効果が得られなない。処理ボデ
ィは、上部の投入口に連通する粉砕室を内部に有し、この粉砕室には、
互いに入れ子状に噛み合う一対の粉砕カッターが水平対向式に内蔵され
るとともに、その粉砕カッターの前段階には、圧送粉砕スクリュウが内
蔵されて、その一端側が前記投入口に連通し他端側が粉砕カッター上に
臨むようにされ、これら圧送粉砕スクリュウと前記粉砕カッターとは、
共通の駆動手段で連動するようになっていることを特徴とすることで、
圧送粉砕スクリュウのスクリュウ部外周には鋸歯状の咬込み部が形成す
ることで、図1のごとく、処理ボディは、上部の投入口に連通する粉砕
室を内部に有し、この粉砕室には、互いに入れ子状に噛み合う一対の粉
砕カッターが水平対向式に内蔵されるとともに、その粉砕カッターの前
段階には、圧送粉砕スクリュウが内蔵されて、その一端側が前記投入口
に連通し他端側が粉砕カッター上に臨む
ようにされ、これら圧送粉砕スクリュウと前記粉砕カッターとは、共
通の駆動手段で連動するようになっていることを特徴とする充分微細
な粉砕効果が得られるようにしたディスポーザーを提供する。

図1.本発明の一実施形態を示す縦断面図
【符号の説明】1…シンク  4…処理ボディ  7…投入口  9…投入連
通口  10…第1粉砕室  12…圧送粉砕スクリュウ  14…スクリュ
ウ部  15…駆動部  17…第2粉砕室  22…粉砕カッター 31…
咬込み部



日本で普及しない理由
ディスポーザー使うには一部自治体を除き処理槽の設置が必要。
生ゴミ
粉砕したものをそのまま下水に流せない。処理槽も定期的にメンテナン
スが必要で戸建1件で費用がバカにならない。ある程度規模の大きなマ
ンションが主な設置先となるとかネット上で書き込まれているが、1999
年12月に米国の貿易交渉担当者に認めているが、現在は下水道接続に対
し何の権限もないと主張している。国内においても複数のディスポーザ
社会実験
の調査結果により排水管や汚水処理施設に影響のないことが根
拠をもって科学的に認された現在では使用を推奨し補助金を出している
自治体も出てきている(群馬県伊勢崎市、岐阜県岐阜市、新潟県南魚沼
市、富山県黒部町、他)。ディスポーザー導入に対し検討段階に入って
いる自治体も多くある反面、ディスポーザー使用の問い合わせに対して
は今だにディスポーザーの使用自粛を要望している自治体も存在する。
これは古い前世代からの慣例の体質が継承されているためである。国土
交通省はディスポーザーを導入することにより生ゴミだけでなく「紙お
むつ」を下水道で受け入れることを2018年に発表した。これは使用済の
紙おむつは重量がかさばり不衛生であり、これをディスポーザーで粉砕
し下水道に流せれば保管やゴミ出しが不要になり高齢者介護や子育て負
担の軽減につながる利点がある。通常のディスポーザーは台所の排水口
にディスポーザーを設置、生ごみを粉砕処理することにより生ごみの保
管や運搬、臭気から解放され下水処理施設には影響が無い事が確認され
ていることに対し紙おむつ用のディスポーザーはトイレ内での設置を想
定。下水処理にどのような影響が出るのか課題を洗い出し2023年までに
実用化できるよう検討して
いるという

下水管、排水管の影響
下水管(排水管)の閉塞を招くことが懸念された。現在ではディスポー
ザ社会実験を経て安全性も確認されており、実際にディスポーザーが原
因で配管閉塞が報告された実例は自治体には無い。日本の配管基準とな
るHASS規格の定める配水管の管径と勾配に従えば60cm/秒の流速を確保
でき、ディスポーザーを使用しても配管には問題ないと立証されている。
国土交通省が行った北海道歌登町(現、枝幸町)のディスポーザー導入
社会実験のによると管渠内の掃流実験においても殻0.52m/s、貝殻 0.59
m/s、卵殻:貝殻(40:1)の混合物0.57m/sで掃流され計針に規定されて
いる最小流速0.60 m/sの範囲内であった。建築物は老朽化したり、設計
どおりに必ずしも現場で施工されているとは限ら無い為に保守や設備更
新が必要なケースもある。しかし配管の基準は日本も米国も同等であり、
これは世界各国の下水道(排水管)は雨水によって流入する土砂が堆積
しないことが前提で、比重の重い土砂が堆積しなければディスポーザー
排水や屎尿も堆積することはない。 
参考➲下水道排水設備指針と解説 横須賀市下水道局

②下水処理場、浄化槽への影響
ディスポーザーを使用すると生物化学的酸素要求量 (BOD)  と浮遊物質
(SS) の濃度はそれぞれ増加し、単独浄化槽(トイレのみ浄化槽に接続、
台所やお風呂などの生活排水は処理されない)では台所の排水が垂れ流
しになり汚染の原因になる。しかし下水地域や合併処理浄化槽(トイレ、
風呂など生活排水が浄化槽に接続)が設備されている場合は実態として
流入汚濁の計画値よりはるかに低負荷運転されている為にディスポーザ
ー排水が流入しても排水処理は問題なく出来る。これは多くの下水道計
画は流入水の汚濁負荷条件の設定値を安全を考慮して高めに設定してい
ることに加え、計画時より人口減少、または今後減少が予想される処理
場も多い。本来は設計計画値に近いほうが安定した排水処理が得られる
のである。ディスポーザーから排水される粉砕厨芥物は炭水化物が豊富
な為に通常生活排水に含まれる窒素リンに対して炭素が増加し活性汚
の機能を理想に近づけることができる為に最終排水、浄化効率はディ
スポーザーを導入して悪化することはない。世界各国の行政・大学・研
究機関・民間企業が行った様々なテストではディスポーザー・下水道が
今のところもっとも低コストで環境に負担無く生ゴミを処理できること
実証されている。
出典:Wikipedia

✔ と、今日のところは、終末処理場のへの負荷が大きくなることや下
水管の閉塞など、集中豪雨時の影響などデータ蓄積により対策改善され
、法や共通規格、技術、コスト、保全・安全評価などの整備にともない
拡大すると思われる。どの程度の「事業想定規模」の試算については
件扱い(都市工学領域の最新情報の収集が前提となる)。


via Gigazine 2010.10.27

タマゴの薄皮で二酸化炭素を吸着、台所から始める温暖化対策
つぎに、鶏卵の殻のリサイクルを考えてみたが1つは堆肥これは簡単だ。
フード・プロセッサで破砕しハーブ・野菜・香草・園芸植物・樹木の肥
料に使えるだから、他の土壌成分の組み合わせということになる(粒径
の中央値やばらつきぐらいは数値化しておこう(『おじさんの園芸DI
Y日誌
』に適宜記載)。

  
【符号の説明】 1. 卵殻 2. 外卵殻膜 3. 内卵殻膜 4. カラザ 5.
外水様卵白 6. 濃厚卵白 7. 卵黄膜 8. パンデル核 9. 胚盤(核)
10. 濃色卵黄(黄色卵黄) 11. 淡色卵黄(黄白色卵黄) 12. 内水様
卵白

タマゴの殻の内側についている薄い膜を卵殻膜と呼ぶ。ゆで卵を剥く時
にうっとうしかったり、半透膜の例として理科の実験で使ったことがあ
ったりするあの膜が、卵殻膜は重量の約7倍の二酸化炭素を吸着できる
ことが判明している。温暖化対策に利用できるのではと発想インドの研
究グループは考えた。大気中の二酸化炭素濃度は19世紀中ごろに化石燃
料のエネルギーによる産業革命が起きたころから上がりはじめ、産業革
命前には体積比で280ppmが、2005年には381ppmにまで上昇。2010年10月
では大気中の二酸化炭素濃度は388ppmとなっている。1751年以降、化石
燃料の燃焼とセメント製造により排出された二酸化炭素は3000億トン近
いとされているが、この3000億トンのうち半分は1970年代半ば以降に排
出されたものと聞くと、ここ数十年でいかに急速に温室効果が進んでい
る。

卵殻膜は、厚さ70 μm程度の脂質や糖質を若干含む、主に蛋白質からな
るμm 単位の網目を持つ格子状に組まれた不織布状繊維により構成され
る。卵殻膜はさらに50 μm厚の6層から成る外層(外卵殻膜と呼ぶ)と、
20 μm厚の3層から成る内層(内卵殻膜と呼ぶ)に分かれ、外層と内層
は気室の部分では別れて存在している。保湿性と呼吸のための通気性に
優れている。カルカッタ大学の化学工学科のBasab Chaudhuri教授らの
研究で、卵殻膜は大気中の二酸化炭素を、最大で自重の7倍近く吸収で
きるということが明らかにする。そこで、卵殻膜に吸収された二酸化炭
素は、環境負荷が低い有効利用の方法が確立されるまで貯蔵しておくこ
とができ、二酸化炭素は化学工業ではさまざまな製品の原料として使わ
れ、毒性溶媒の代替として使われる場合もあるとのことで、こういった
工業利用のほか、将来的には卵殻膜に貯蔵された二酸化炭素から無公害
燃料を製造する方法も開発されるかもしれないと考えた。

Chaudhuri教授らの 実験では、弱い酸により卵殻膜を外側の殻からはが
し、二酸化炭素吸着剤として使うことに成功。工業レベルでの利用には
卵殻膜を殻から分離する機械的な方法の確立が必要だが、家庭で料理に
使った卵の薄皮を空気にさらすだけでも二酸化炭素を吸着するので、わ
ずかながらキッチンの二酸化炭素濃度を下げることができる。重量の7
倍の二酸化炭素を吸着できるといっても、タマゴ1個の薄皮の重さなど
たかが知れているではないか、と思うかもしれないが、インドでは年間
160万トンのタマゴが消費される。卵角膜は重量比で鶏卵の0.7%程度な
ので、1万1200トンの卵殻膜が廃棄されると推定。これをすべて二酸化
炭素吸着剤として使用すれば、約 7万8000トンの二酸化炭素を吸着・貯
蔵できる。ちなみに、人口ではインドの約 10分の1なものの国民一人あ
たりのタマゴ消費量世界一をほこる日本では、年間 約250万トンの鶏卵
が消費されている、年間に約12万トンの二酸化炭素を吸着できる量の卵
殻膜が出ていることになる。

❏論文:Title: Utilisation of eggshell membrane as an adsorbent
for carbon dioxide
、International Journal of Global Warming 20
10 Vol.2 No.3、Arghya Banerjee, Sripar
Panda, Manojit Sidhantha,
Sampa Chakrabarti, Basab Chaudhuri, Sekhar Bhattacharjee
DOI: 10.1504/IJGW.2010.036136

二酸化炭素の吸着剤としての卵殻膜の利用
【概要】
二酸化炭素(CO2)は、 地球温暖化の原因となる主要な温室効果ガス。
この作業は、卵殻膜を使用して、大気からのCO2 吸着のための安価で簡
単な方法を探求することを目的する。卵殻膜は、酢酸溶液による中間再
生で最大4回使用できる。 原子吸光分光光度計(AAS)は、炭酸カルシ
ウム(CaCO3)に存在する等価カルシウム(Ca)として吸着されたCO2の
量を分析した。 卵殻膜1gあたり平均6824mgのCOCO2を吸着させることが
できた。 走査型電子顕微鏡写真(SEM)を使用して、新鮮で再生された
卵殻膜の表面形態を分析した。
キーワード:二酸化炭素、CO2吸着、卵殻膜、炭素吸着、温室効果ガス、
GHG排出、地球温暖化、表面形態、炭酸カルシウム
✓ 肥料化に二酸化炭素除去を考えたのだが、鶏卵の大きさに拘わった。
つまり、玉子かけご飯にしては大(多)きすぎ、この半分の要量で足り
る場合を想定し、鶏卵と鶉卵(うだま=うづらの玉子)の2つをストッ
クすることに(これは彼女に相談していないが)。また、二酸化炭素の
吸着については実用化(事業形成)への考察は残件扱い。




最大50回使えるペーパータオル「Cloth Paper」が登場
鶉卵レシピ(Quail Eggs Recipe)は、 和・洋・中と結構あるので、単独
編集➲出版すると売れるかも。つぎに、天ぷらなどの調理油やバター
油脂を極力抑えることで、廃棄物や洗剤、戦場時間短縮あるいは、排水
管内への油脂分がバインダーとなった付着障害や排出量の削減すること。
まず、油分を吸収除去するペーパータオルの商品開発。直近では、合同
会社クロッシー(東京都西東京市)は2020年12月3日より、クラウドファ
ンディングサービス Makuakeにて、どこでも拭ける超便利なペーパータ
オル「クロスペーパー」の先行販売を開始している。


「Cloth Paper」はペーパータオルのような見た目ながら、力強く引っ張っ
ても破れないタフさを持ち合わせた製品。耐久性と柔軟性に優れた設計
のため1枚でおよそ50回拭き掃除に使える。従来のペーパータオルなど
は、水に濡らしたり数回使用したりするだけで破れてしまった。「Cloth
Paper」は、 独自の検品規定をクリアした、通常よりも強いレーヨン繊
維のみ使用している為、柔軟性・耐久性に優れ。水に濡らすと、より強
度が増し、日常的な拭くなど動作であれば約50回ほど繰り返し使用す
ることができる。これにより50回も使用できるため、1枚あたりのコ
ストを抑えることができり、臭いが発生した場合でも気兼ねなく捨てて
交換できる。通常、布巾は1週間も使用するとニオイの元となる菌が300
億個も発生。これはトイレの便器よりも汚い。こまめに取り替えること
で清潔を保つことが可能で、衛生面上では非常に重要。感染症など、衛
生面に特に気をつけなければならない時期だからこそ
「Cloth Paper」
がユーザーの身の周りの衛生面をサポートする。
【特徴】
①1枚で約50回。
②破れない驚きの耐久力➲従来のペーパータオルなどは、水に濡らし
たり数回使用したりするだけで破れてしまっていた。「Cloth Paper」
は、独自の検品規定をクリアした、通常よりも強いレーヨン繊維のみ使
用している為、柔軟性・耐久性に優れている。
水に濡らすと、より強度が増し、日常的な拭くなど動作であれば約50
回ほど繰り返し使用することができる。
③しつこい汚れもサッと流せる
④家庭だけでなく、アウトドアや仕事などでも使える
⑤通常、布巾は1週間も使用するとニオイの元となる菌が300億個も発生。
これはトイレの便器よりも汚い。こまめに取り替えることで清潔を保つ
ことが可能で、衛生面上では非常に重要です。感染症など、衛生面に特
に気をつけなければならない時期だからこそ、「Cloth Paper」があな
たの身の周りの衛生面をサポートする。台拭き用の後には、捨てずに掃
除用にも使える。
⑥天然成分のみを使用し、漂白剤、蛍光剤、防腐剤、可塑剤などの化学
成分は一切使用していないことが証明されているいう。フェイスタオル
や汗拭きタオル、赤ちゃんのよだれかけとして。また食品を拭いたりな
ど安心また、ワンちゃん、ネコちゃんなどのペットの足拭きにもご使用
できるという。
【製品仕様】
▶カラー:白
▶素材:レーヨン繊維(100%植物繊維)
▶原産国:台湾
▶サイズ:縦 22cm x横 30cm
▶重量:1ロール 250g
▶枚数:1ロール 40枚
切り取り線があるのでラクラク切り取り可能。





2021年06月23日:10歳未満から90歳以上が感染 
via 環境工学研究所 WEEF



⛨ 最新ワクチン・抗ウイルス剤 ⑦
【ウイルス解体新書 ㊽】



序 章 ウイルスとは何か
第1節 多種多様なコロナウイルス
第2節 生存戦略にたけたウイルス
2-1 人類史上初の"思考"に感染するウイルスか
2-2 人間と共生する生き物か
2-3 インフルエンザウイルスが持つ本当の脅威
2-3-1 どんな薬でもいずれ耐性を持ったウイルスが出現
2-4 ワクチンが秘める可能性とは
2-4-1 ワクチンはウイルスからつくられる
2-4-2 ワクチンの効果を高めるアジュバントの存在
2-4-3 ワクチンとアジュバント研究が医療を変える
第3節 ゲノム構造
第4節 複写、複製、翻訳、遺伝学
第5節 宿主範囲、組織向性およびウイルス増殖 
第1章 ウイルス現象学
第1節 免疫とはなにか
1-5-1 特許事例:免疫応答を高める方法
第2節
第3節 水際検査体制(未然感染防止)
第4節 自国のワクチン及び治療薬開発体制
4-1 国産ワクチン開発:新型コロナウイルス
4-1-1 予算も研究開発活動も限定的
    コロナワクチンの開発で日本が出遅れた背景
4-1-2 国産ワクチン実用化の壁
4-1-2-2 規制の弾力的運用を
第5節 感染パンデミック監視体制
第6節 エマージェンシーウイルスの系譜
第7節 新型コロナウイルス
7-1 新型コロナウイルスのライフサイクル
7-2 変異ウイルス
7-2-1
7-3 人工ウイルスとゲノム編集
7-3-1 新型コロナ、実験室で作られたものか
第8節 感染リスク
1.感染力
2.致死率・重症化率
8-1 予後
8-1-1 死亡リスク
8-1-1-1 新型コロナ生存者の死亡リスク
8-1-1-2.生存者の死亡リスク
8-2-1 脳損傷
8-2-2 後遺症
8-2-2-1.嗅覚障害
第9節 感染予防・検査・治療
9-1 検査方法・装置設備
9-2 ワクチン
9-2-1 変異ウイルスとワクチン
1.ワクチン開発の現状
1-1 国内ワクチン
1-1-1 海外メーカーも国内で臨床試験
1-1-2 なぜ国産ワクチ開発が遅れたのか
1-1-3 国内ワクチン開発の現状
9-2-2 ファイザー社製中和作用型ワクチン
1.コロナワクチン開発に 女性科学者の思い
9-2-2-1 日本国内での接種効果
1.2回接種、9割に変異株抗体 ファイザー製ワクチン
9-2-3 ワクチン製造技術最前線
9-2-4 多様なワクチンの違い
9-2-4-1 ウイルスベクターワクチン
9-2-4-2 mRNAワクチン
9-2-4-3 DNAワクチン
1.「アンジェス」ワクチン
9-2-4-4 組み換えたんぱく質ワクチン
9-2-4-5 組み換えVLPワクチン
9-2-4-6 不活化ワクチン
9-2-4-7 アジュバント
9-2-5 ワクチンの副作用
9-2-5-1 血栓症
1.脳静脈洞血栓症(CVST)
2.ヘパリン起因性血小板減少症(vaccine-induced immune
thrombotic thrombocytopenia:VITT)
9-2-6 国産ワクチン
9-3 治療薬
9-3-1 スーパー中和抗体
9-4 中和抗体/抗ウイルス薬
9-4-1 バムラニビマブ/エテセビマブ
9-4-2 「フレームシフト」阻害薬とは一体何か
9-4-3 スーパー中和抗体とは
9-5 「ワンヘルス」にもとづく発生監視
9-6 生物兵器対策
9-6-1 脅威に懸念 防御後手
9-6-2 2001年米国の炭疽菌事件
9-6-3 米ロ、今も根絶した天然痘ウイルスを保有
9-6-4 ゲノム編集可能になり生物兵器も新世代に
9-6-5 国連の原因不明の生物学的事象担当者はゼロ
9-7 公衆衛生
9-7-1-1 新型インフルエンザ等対策特別措置法
9-7-1-2 新型コロナウイルス感染症への適用対象拡大
9-7-2 新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針
9-7-3 予防法
9-7-3-1 飛沫感染防止法
1.3Dプリンタとクリアファイルで作るフェイスシールド 
9-7-3-2 新型コロナウイルスの超高感度・世界最速検出技術
汎用的な感染症診断技術としての応用展開に期待
9-8 新型コロナウイルスに関する研究課題
1.理化学研究所の取り組み
1-1 新型コロナウイルス感染の分子機構を解明
ー SPring-8/SACLAでの緊急課題募集 等
.新型コロナウイルス対策を目的としたスーパーコンピュータ「富
岳」の優先的な試行的利用
②.検出法の開発
ー SmartAmp法を用いた迅速検出法の開発
1.SmartAmp™ 2019新型コロナウイルス検出試薬について
ー 有用抗体探索とon-site診断キット実用化 等
1.新型コロナウイルス抗原を特異的に検出できるモノクローナル抗
体の開発とその実用化~高精度な抗原検出キットの普及へ~(2021.6.14)
学研究センタ
③.治療薬・ワクチン開発のための研究
創薬・医療技術基盤プログラム内特別プロジェクト
ー SARS-CoV-2に対する化学合成ワクチンの開発 等
④.生活や社会を持続させるための研究
ー COVID-19関連ヘイトスピーチ・偽情報分析
ー テレワークの影響の調査・改善策の検討 等
⑤.基礎的な研究やその他の研究
ー ヒト試料・感染細胞中のウイルス可視化技術
ー 網羅的ゲノム解析&エピジェネティクス 等

                        この項つづく
第10節 ウイルスとともに生きる
10-1 バイオハザード対策の発展史
10-2 高度隔離施設の現場へ
10-3 病原体の管理基準
10-4 根絶の時代から共生時代 


風蕭々と碧い時代

曲名 東京(1998年)   唄 くるり
作詞・作曲:岸田 繁



「東京」は、日本のロックバンド・くるりの1枚目のシングル。1998年10
月21日発売。発売元はビクターエンタテインメント。くるりの1stアル
バムである『さよならストレンジャー』に収録。くるりのメジャーデビ
ュー作品である。ボーカルの岸田繁曰く「初めて素直な気持ちが書けた」
と言う。
● 今夜の寸評:






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